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Rafu Shimpo
May 1, 20182 min read
春らんまん
去年は菜の花で丘一面が真黄色に染まっていたのに、今年はちらほら。一体どうしたのかしら、という声をよく聞く。答えは簡単。冬に雨が少なかったからだ。自然界の植物は実に正直だ。冬、雨が多ければ、何年も土中で眠っていた種も芽吹き、見事に花咲く。そしてこの世のものとは思えないほどの美...
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Rafu Shimpo
Apr 3, 20182 min read
庭の千草
毎年、アカデミー賞授賞式は見逃さないようにしている。映画は今でも最も人気のある娯楽だが、なおかつ、現在、アメリカ人が何を問題にし、何を求めているのか、その一面が分かる。娯楽とはいえ、物語の質が高ければ人々は惹きつけられる。いつも思うことは、受賞作品を選ぶアカデミー会員の認識...
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Rafu Shimpo
Mar 6, 20182 min read
住めば都
日本人は繊細な情緒を持つ民族で、日本語はその情緒を自由自在に表現できる言語だから、俳句や短歌が盛んなのだろう。その文化的背景があるから、ことネーミングなども、実にピッタリの表現がある。まさに、その通り、よく言ってくれた、と膝を叩きたくなる言葉が多々ある。住めば都、という言葉...
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Rafu Shimpo
Jan 30, 20182 min read
夜の運転は慎重に
ドカン! 低く鈍い大きな音。真っ直ぐ走っていたはずの車体が左右に揺れ、ハンドルが取られた。あーあ、やってしまった。心臓がキュンと縮まり、無我夢中で、反射的に右脇に停車した。ぶつけた車に走り寄り、中に居た人に、大丈夫ですか、と声をかけるのが精いっぱいだった。 ...
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Rafu Shimpo
Dec 12, 20172 min read
門松とクリスマスツリー
今年も残りわずか。12月に入るとすぐに、フレッシュなもみの木を居間に立てる。新鮮な木の精気が清々しい香りを放ってくれる。二、三日、飾りなしに、ただ深い緑の木の生気を浴びる。部屋の中に木を立てるのは、年末のこの一時だけである。20年もプラスチックの木に飾りをつけ、楽しんでいた...
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Rafu Shimpo
Nov 14, 20172 min read
ボランティア
アメリカではボランティアは誰でもするもので、日常生活の中に当然の事として組み込まれている。誰の生活も忙しく、誰も余分なことはしたくない。それでもする人は何かを犠牲にしてやっているので、いつかは必ずたたえられる。それがこの国の優れたところだ。 ...
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Rafu Shimpo
Oct 17, 20172 min read
もののあわれ英語版
日系イギリス人作家、カズオ・イシグロ氏が本年度ノーベル文学賞の栄に輝いた。彼は5歳まで長崎に住み、父の転勤で英国に移住し、教育は全て英国で受けた。見かけは日本人だが、キングスイングリッシュを話す。国籍は違うが、同じ日本人の受賞者川端康成、大江健三郎に次ぐ三人目のノーベル賞受...
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Rafu Shimpo
Sep 12, 20172 min read
耐えて諦めず
日本は今夏は自然災害も多く、異常に暑い日が続いたようだ。ちょっとの外出でも汗が噴き出て、ぐったりする、というような話を聞くと、気の毒としか言いようがない。 ところが快適な夏のはずのカリフォルニアでさえ、ヒートウエーブ警報が出る日が続いた。温暖化は確実に地球規模で日常とな...
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Rafu Shimpo
Aug 8, 20172 min read
音楽という世界共通語
7月28日、夜8時、ロサンゼルス・ダウンタウンのディズニー・コンサートホールでベートーベンの第九(交響曲第九番)が演奏された。LA各地、サンフランシスコ、そして日本からの参加者30名も加わり、総勢250名の日米合唱団に76名の米国人オーケストラ。これだけの人数が集まると舞台...
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Rafu Shimpo
Jul 11, 20172 min read
日本帰国という選択
かつては米国で活躍した企業戦士たちが引退を迎えると、大半が日本帰国を選ばれた。その理由は米国と比べ十分の一の医療費、食べ物、それに日本の充実した交通機関、自分で運転しなくてもどこにでも行ける便利さである。高齢になればなる程、この三要素は大きな理由になる。日本は湿気の多い暑さ...
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Rafu Shimpo
Jun 13, 20172 min read
頭と体のエクササイズ
カリフォルニアに住む利点はいろいろあるが、温暖な気候と周囲に広がる優しい自然もその一つだ。住宅はべら棒に高いが、一歩外に出れば適当なハイキングコースがたくさんあり、手付かずの自然を楽しめるのがいい。 私の住む地域ではサンドキャニオンハイキングコースが手頃である。穏やかな...
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Rafu Shimpo
May 9, 20172 min read
情報交換の仕方
フェイスブック(FB)というソーシャルネットワークサービス(SNS)は上手に利用すれば情報交換の便利な道具である。未知の人を探している時、FBで検索してみると、その人に突き当たることがある。FBは本人が発信しているから、友人レベルの情報が赤の他人にもわかる。名前だけで、この...
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Rafu Shimpo
Apr 11, 20172 min read
アメリカの資格
資格がないと働けない職業は五万とあるだろう。一度取得するとパーマネントに使えるものもあれば、何年か毎に取り直すものもある。リアルターや公証人の資格もその一つ。4年毎だ。必要な書類を揃えるだけでも面倒だが、数年おきに勉強し、テストを受けるのも、気が重い。年齢を重ねるにつけ、頭...
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Rafu Shimpo
Mar 14, 20172 min read
都市のスポンジ化
スポンジ化とは何だろうと興味を持つと、それは今、日本の都心でたくさんの空き家がそのまま放置されている現象を指しているのだそうだ。 昨年暮れ日本に帰国した時、住宅街を歩いていると、草ぼうぼうになり、荒れ果てた住宅があちこち目に付いて、驚いた。横浜郊外の平均的住宅街であった...
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Rafu Shimpo
Feb 7, 20172 min read
命を惜しむ
年頭から悲しいニュースが流れた。あれほど元気だったのに、どうして、と驚くような人が亡くなられた。それからあの人もこの人もと続いた。こちらも年を重ねてきたのだから友人、知人の訃報に接するのは当然である。生まれてきたことは嬉しいが、いつかは命の最後が待っている。誰もが一人で立ち...
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Rafu Shimpo
Dec 28, 20162 min read
一年は365日か?
先日世界のあちこちを旅行する友人と会う機会があった。彼女は厳しい修業で有名な日本の料理学校出身で、たたき上げのプロの料理人だ。だが、気さくな人柄で世界の旅先で気軽に友人を作り、その人の家に泊めてもらうという特技を持つ。宿泊先の冷蔵庫の中の残り物で素早くおいしい料理を作り、台...
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Rafu Shimpo
Nov 29, 20162 min read
変化する住空間
先に東京に帰った時、やりたいことがあった。それは平均的住宅コンドの内部を見、出来れば住んでみたい、ということだった。われわれに共通した夢の一つに庭付きの一軒家がある。ところが人々は高い返済ローン、長い通勤時間がかかる郊外の一戸建てを捨て、都心の小さなコンドに集中しているとい...
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Rafu Shimpo
Nov 1, 20162 min read
50年ぶりの同窓会
初体験の同窓会に行ってみた。 私の故郷は日本列島の端っこの山口県、日本海側に位置する萩市である。幕末の志士が巣立った吉田松陰の松下村塾があり、指月山の麓には毛利の城跡がある。私は高卒後は東京に出て学び、その後米国に働きに来てそのままここに居付いた。 ...
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Rafu Shimpo
Sep 27, 20162 min read
情感を記億の底に積み重ねる
昨今、朝の7時はまだ明けきれず、夕方の7時はもう真っ暗である。朝も夕も2時間ずつお日さまがどこかに行ってしまったようだ。 夏の夕は9時頃まで日が残っていたのに、今はあっという間に暗くなる。「秋の日はつるべ落とし」日本語はなんて適確な表現だろうと膝を打つ。そのきめ細やかな...
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Rafu Shimpo
Aug 23, 20162 min read
ホームメイドレシピ
お手製らしい金柑ジャムが送られてきた。拙書をお送りしたお礼である。英語書きのレシピが添えてあり、手紙にはこうあった。 この金柑ジャムはことの外、評判が良い。作り主は最近このジャムを作っている途中で体調を崩し、お嬢さまがベッドに寝た母親から聞き取りをして、レシピを書き残す...
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