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Writer's pictureRafu Shimpo

アメリカ交通事情

 ロサンゼルスで運転して30年以上になる。日本との交通法規でそれほど大きな違いは見ないが、解せないものも見かける。最近新設されたバイシクル・レーン。市内のいろいろなエリアで見かけるが、利用者が少ないように見受ける。雨の少ない南カリフォルニアで自転車の利用を奨励するのは理解できるが、2車線だったものを1車線に減らし渋滞を助長した結果になっていないだろうか。  こちらで生活を始めてすぐに感じたのが発進、停車、車線変更、右折・左折のウィンカー表示をしないドライバーの多いこと。(英語ではブリンカーと呼ばれる場合が多い)。ウィンカーや車幅灯の点灯、点滅を的確に使うと口ほどにものを言い、安全に大きくつながる。それほど頻繁ではないがポリスカー(パトカー)でもウィンカーを使わない警察官がいるのには驚かされる。道沿いに駐車していた車が車道に出る際、走行している車への意思表示になる。走行中の車からは発進したばかりの車の動きは識別しにくく、止まっていると思っていた車がウィンカーを使わず車線に入ってくると、はっとさせられる。市街地での走行はもちろん、フリーウェーでの車線変更の際などはさらに重要になる。  もうひとつはカープール・レーン。場所によっては車線の仕切りに白線1本と4本の黄色の線が引かれ、2本の場合と何が違うのか理解できない。そもそもその色に関係なく、実線は1本引かれているだけで車線変更禁止と理解しているのだが。  またカープール・レーンにかぎらないが、多くの二輪車が同じ車線内、分離線上、隣車線を蛇行しながら車の間をすり抜けていく。渋滞時に停車しているとスーッと横を通り抜けられ、ひやっとする。後ろから来る二輪車にスペースを空けるため、片側に寄ったりするドライバーも多くみかけるが、こうした不自然な動きは事故にもつながり得る。日本では一車線一車両の規則に違反すると記憶している。  ところでこのカープール・レーンの名称、日本から旅行で来ていた姉は『カップル・レーン』だと思っていたそうだ! それもありか?【清水一路】

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