アンジェラ・アキが公演へ:一夜限り、新曲の発表も
約1年2カ月ぶりのライブを心待ちにするアンジェラ・アキ(左)とオーロラ日本語基金の阿岸代表
米大学での音楽留学のため、昨年8月の公演を最後に無期限活動停止に入っているシンガーソングライターのアンジェラ・アキが、「オーロラ日本語奨学金基金」(阿岸明子代表)のベネフィットコンサート(10月18日日曜午後5時、レドンドビーチ・パフォーミングアーツ・センター)に出演する。小東京のミヤコホテルでこのほど開かれた記者会見に臨んだアキは、この一夜の1回限りというコンサートで、新曲の発表を約束し「楽しいコンサートにしたい」と抱負を述べた。
「楽しいコンサートにしたい」と抱負を述べるアンジェラ・アキ
学業が多忙なアキだが、オーロラ基金の日本語の教育者、学習者の育成や大学院生の日本研修を支援する活動(17年間で57人に奨学金授与)に賛同し「この1回だけやりましょう」と、快く承諾したといい「オーロラ・ファンデーションのすばらしい活動と、私のアーティスト性との結婚と思っている」と表現する。基金の奨学生に向けて「美しい日本語を、美しい日本で学ぶのは素敵なこと。バイリンガル、バイカルチャラルの代表になってほしい」とエールを送る。
約1年2カ月ぶりのステージを「印象と記憶に残るコンサートというよりも『体現』になってほしい。1人でも多くの人に聴いてもらい、笑いあり、涙ありの『エモーショナル・ジェットコースター』のような楽しい時間になればいい」と願った。
10年間の活動を通した自身の音楽スタイルについて「コンサートを行うためにCDを作るアーティスト」と説き、「ライブは私にとって生き甲斐。ライブの空気にふれられるのを楽しみにしている」と心待ちにする。気になる新曲の披露については「ここで発表せずに、いつするのかという感じなので、頑張っていい曲を書きたい」と、意欲を示した。
アンジェラ・アキは、コンサーで新曲を披露することを約束した
阿岸代表はアキの音楽性はもとより、言語力を高く評価し「正統派のバイリンガルで、日本語、英語のスイッチの切り替えがパーフェクトで、オーロラにぴったりのアーティストを迎えることができてうれしい」と喜ぶ。日系2世、3世など日本語を忘れている人にも英語で対応できるとし「日本語と英語をどのようにコントロールするのか、たいへん興味深いコンサートになると思う」と紹介する。アキが得意なトークについては「『女さだまさし』と言われほどで、歌とピアノはもちろん、喋りもすごい」と、盛り上げに期待を寄せた。「17回目の今回が一番いいコンサートになるように、満員御礼の会場でアンジェラさんを応援してほしい」と、協力を呼びかけた。 コンサートのチケットは、全席指定で125ドル、100ドル、75ドル、55ドル、35ドル。購入は、紀伊國屋書店のロサンゼルス(213・687・4480)、コスタメサ(714・662・2319)の各店、オール・アメリカン・チケッツ(888・507・3287、www.allamerican-tkt.com)、またはオーロラ・ファンデーション事務所まで。 コンサート2日前の16日(金)午後5時から、小東京のダブルツリーホテルで表彰式とガラディナーを催す。チケットは100ドル、1テーブル千ドル。 イベントの詳細はオーロラ基金まで、電話323・882・6545。 www.jlsf-aurora.org AuroraFoundation@usa.net 【永田潤、写真も】
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