オバマ大統領:LA滞在6時間半で推定800万ドル調達
大統領専用機でLAXに到着したオバマ大統領
オバマ大統領は10日、民主党上院選挙キャンペーン委員会(DSCC)と民主党全国委員会(DNC)の資金集めのイベント出席のため、ロサンゼルスを訪れた。3カ所の会場を回り、約6時間半の滞在で集めた推定額はおよそ800万ドル。同日夜には次の目的地サンディエゴへと飛び立った。【吉田純子、写真も】
LAXに到着したオバマ大統領(左)を出迎えるエリック・ガーセッティーLA市長
オバマ大統領は同日朝、サンフランシスコでの資金集めのイベントを終え、午後1時に大統領専用機でロサンゼルス国際空港(LAX)に到着した。LA市のエリック・ガーセッティー市長がオバマ大統領を出迎え、その後2人はヘリコプターに乗り込み、LAXを後にした。 最初に向かったのは、SF映画「スタートレック」(2009年)で監督を務めたJ・J・エイブラムス氏のパシフィック・パリセーズの自宅。ここで円卓会議が行われた。参加費用は1人3万3400ドル。集めた資金はDSCCに寄付されるが、DSCC側は寄付金の推定額を発表していない。地元メディアは20人の参加者がいたと報じており、推定額は75万ドルにおよぶ。 続いて同じくパシフィック・パリセーズにある、子育て本「Permission to Parent」の著者で精神科医のロビン・バーマン氏の自宅で行われたプライベートコンサートに出席。レイ・チャールズの伝記映画「Ray」で04年にアカデミー賞主演男優賞を受賞し、俳優としてだけでなくミュージシャンとしても活躍するジェイミー・フォックス氏が歌を披露したという。 DNCによると、イベントにはおよそ200人の支援者が出席。イベント参加費用は1人最大3万3400ドル。
会場でスピーチしたオバマ大統領は、全米で相次ぐ銃乱射事件や、カリフォルニア州が直面する記録的な干ばつや積雪量の減少、各地で発生し被害が拡大した山火事など、これらに影響を及ぼしているとされる気候変動問題についても言及。オバマ大統領は9日に、犯人を含む10人が死亡する銃乱射事件が発生したオレゴン州ローズバーグを訪れ、遺族らと面会している。
最後に訪れたのはインテリアデザイナーのマイケル・S・スミス氏と、ケーブルテレビ局HBOの元重役で現在は駐スペイン米国大使のジェームズ・コストス氏が主催する資金集めの夕食会。DNCによると、同イベントにはおよそ50人の支援者が参加し、参加費用は最大1人3万3400ドルだったという。
3カ所のイベントで集めた寄付金の推定額はおよそ800万ドル。大統領就任以来、LA、オレンジ郡地区への訪問は今回で23回目となる。うち19回は資金集めのイベントで訪れており、これまでに34カ所の資金集めのイベントに出席している。
オバマ大統領は同日夜7時半にLAを発ち、続いての目的地サンディエゴへと向かった。
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