オレゴン州銃乱射事件:犯人、以前はLA郡在住
オレゴン州ダグラス郡ローズバーグにあるアンプクア・コミュニティー・カレッジで1日、銃乱射事件があり、これまでに10人が死亡、7人が負傷した。犯人の男は警察との銃撃戦の後、死亡した。
銃を乱射したのはクリス・ハーパー・マーサー容疑者(26)。事件は同日午前10時40分頃発生。同容疑者は銃を乱射しながら教室に入り、学生に向かって次々と発砲した。犯行の動機は不明だが、負傷した学生の父親の話によると、同容疑者はキリスト教徒の学生を狙って発砲していったという。 警察当局によると同容疑者は防弾チョッキを装着し、銃や大量の弾丸を持っていたという。死傷者は複数の教室で発見された。警察との銃撃戦の末、同容疑者は死亡したが、警官に死者は出ていない。 オバマ大統領は同日、ホワイトハウスで記者会見し、「先進国の中で、数カ月おきに銃乱射事件がおきるのは米国だけだ」と述べ、銃乱射事件が多発する現状を受け、銃規制の重要性を訴えた。 12年にコネティカット州の小学校で28人の死者を出したサンディフック小学校銃乱射事件の後、オバマ大統領は銃規制強化を目指したが、銃愛好家団体や共和党からの反対により断念している。 マーサー容疑者はかつてロサンゼルス郡に住んでおり、2009年にトーレンスにある「Switzer Learning Center」を卒業。11年から13年まで母親と一緒にトーレンスに住んでおり、その後親子はオレゴン州に移った。父親と義理の母親は現在サンファナンドバレーのターザナ市に住んでいる。 事件が発生した同カレッジは同州ポートランドから南方約180マイルに位置し、およそ3千人の学生が通う。 同日夜には大学近くの公園で追悼式典が行われ、同カレッジに通う学生や地元住民が集まり、犠牲者の冥福を祈った。
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