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Writer's pictureRafu Shimpo

オーロラ基金奨学金表彰:アンジェラ・アキが歌声披露

 同基金の阿岸代表(右から2人目)と住山弘実行委員長(左端)から表彰状を授与された今年の奨学金受賞者のマンキーさん(左から2人目)、パリーさん(右から3人目)とスピーチコンテストの優勝者のパズィールさん(左から3人目)とウォンさん(右端)

同基金の阿岸代表(右から2人目)と住山弘実行委員長(左端)から表彰状を授与された今年の奨学金受賞者のマンキーさん(左から2人目)、パリーさん(右から3人目)とスピーチコンテストの優勝者のパズィールさん(左から3人目)とウォンさん(右端)

 米国で日本語を学ぶ子どもたちや学生を支援することを目的に活動するオーロラ日本語奨学金基金(阿岸明子代表)は16日、小東京のダブルツリー・バイ・ヒルトンで第17回「オーロラ・ベネフィット・アワードディナー・オークション」を開催した。今年の奨学金受賞者と日本語スピーチコンテストの優勝者を表彰するとともに、スペシャルゲストとして、現在米大学で音楽留学中のシンガーソングライター、アンジェラ・アキが登場し、心にしみる名曲を披露し観客を魅了した。【吉田純子、写真も】

 同基金が設ける「オーロラ・チャレンジ・グラント」は、日本文化に関連したさまざまな分野において、日本でなければ実現できない夢を抱く米国人に授与される奨学金。応募資格はカリフォルニア州在住の米国人に限られている。日本の学術研究や文化交流を通して国際親善を図ることを目的とし、受賞者には奨学金3千ドルと日本行きの往復航空券が授与される。  今年はカリフォルニア州立大学ロサンゼルス校の芸術学部教授のタニヤ・ケーン・パリーさんとマンダリンやバンジョーなどさまざまな楽器を弾きこなす音楽家ジョエル・リード・マンキーさんに同奨学金が授与された。  パリーさんは日本で前衛舞踊「Butoh(ブトー)」の様式を習得し、自身の専攻であるダンスに取り入れていきたいと話し、マンキーさんは日本で琵琶の演奏方法を習得し、西洋音楽と融合させたいとそれぞれ抱負を語った。  米国の高校生を対象とした日本語スピーチコンテストの優勝者ユシ・ウォンさんとビラル・パズィールさんもこの日表彰され、流暢な日本語でスピーチを披露した。  ベネフィットディナーでのサイレント・オークションのほか、チャリティーゴルフクラッシックやコンサートなど、年間を通して同基金が開催するイベントの収益が奨学金プログラムに充てられている。  これまで58人に奨学金を授与してきた阿岸代表は、「受賞者は日本で文化や言語を学び、日本での経験を生かして現在活躍しています。彼らに日本に行くチャンスを与えることができたのも、基金の趣旨に賛同し支援してくれたスポンサーや日系諸団体のおかげです」と話し、感謝の言葉を述べた。

 表彰式のあとは、日本人の父とイタリア系米国人の母を持ち徳島弁を話すシンガーソングライター、アンジェラ・アキさんがステージに登場した。  トレードマークの黒ぶち眼鏡とジーンズ、コンバースのスニーカーに身を包み、この日は自身が故郷徳島を思って書いた「HOME」のほか、自身が大好きな歌手石川さゆりの「津軽海峡冬景色」、「Every Woman’s Song」「手紙 〜拝啓 十五の君へ」の4曲を披露した。  静まりかえった会場に彼女の歌声とピアノの音色が響き渡り、全身全霊をかけて歌い上げるアキの姿に、観客は感動の面持ちで一心に曲に聞き入っていた。  オークションではアキ自身も眼鏡やサングラス、スニーカーなどの私物を出品。350ドルでアキ愛用の眼鏡を購入したロサンゼルス在住の加藤由香さんは、「ずっとファンだったのでとても嬉しい。米国でアンジェラさんを見られるなんて夢にも思ってなかった。ハグまでしてもらえて幸せです。(眼鏡は)家宝にします」と語った。  18日にはレドンドビーチ・パフォーミング・アーツセンターで一夜限りのコンサートが開催され、満場の観客を魅了した。

オークションに愛用の眼鏡を出品したアンジェラ・アキ(右)と落札した加藤由香さん

オークションに愛用の眼鏡を出品したアンジェラ・アキ(右)と落札した加藤由香さん


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