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Writer's pictureRafu Shimpo

ゲーム障害

 5月9日付の本紙磁針欄を読んで、知人も悩んでいたことを思った。  つい1週間前、日本からLineにゲームの誘いがあった。知人の6歳の息子からだった。日本からの女子学生にこの話をしたら、ポコパン? とまさしく。若い人たちが、夕べ一緒にゲームした、と言うとき、同じ場所にいてではなく、それぞれの居場所でしたということ。  日本に帰った時、別の知人が子供が学校に行けなくて困っていると言ったのが昨年。体調が悪くて学校に行ってもすぐ戻ってくる。出席日数が足りなくて進級できないかもしれない。これは深刻、何でそんなことになったのかを聞くうち、ゲームにそんなにのめり込むの? 正直理解しがたかった。  オンラインゲームに熱中して朝方まで起きていると、学校に行く時間に起きられない。起きられないと食べられない。摂食障害も起こして、無理して行っても、続くと早退、欠席に進んでいく。親は学校に行かせようと躍起になるが、功を奏さず医者やカウンセラーの力を借りる。その予約を取るのも一苦労。同じ症状の子供が大勢いるらしい。  高校受験までに復帰できる子はいい。留年したり、普通の生活に戻れない子もいるという。日が昇ったら起きて、夜暗くなったら寝る、この基本的生活が多少外れても、深夜の仕事を続けている以外に昼夜逆転は成長期の子供にはいいと思えない。  知人は今年、子供が「普通に戻れた!」、本を読む子だったから戻れたと言った。ネットにだけ頼る子だったら無理だった。子供の友達は戻れていない、と。前述の女子学生も、ゲームはこわい、中毒になると言っていた。アプリがあるとつい手を出してしまう。ダメになると思ってアプリを消した。  消せる人はいいが、友達とつながれなくなるとか、ゲームのレベルアップに熱中していると、難しいだろう。6歳の子の制御がどれだけかわからないが、熱中ではなく楽しんでと願う。そして、本を読んでほしいと思う。しかも、本は活字で。  遠距離でつながって楽しみを共有できる、確かに便利ではある。どうやって使うの? つながるには? という同年代。ゲームに熱中したら体を壊してしまう。【大石克子】

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