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コロラド州:鉱山から汚染水流出で非常事態宣言
コロラド州南部デュランゴ市近郊の廃鉱となっているゴールドキング鉱山で5日、環境保護局(EPA)の作業員が鉱山から出た排水を誤って川に放出する事故が発生した。EPAによると、付近を流れるアニマス川には重金属など有害物質が含まれる汚染水およそ300万ガロンが流出。同州のジョン・ヒッケンルーパー知事は10日、非常事態宣言を発令した。
EPAは5日、同鉱山から排水をくみ出す作業を行う予定だったが、作業員が誤って貯水場に貯めてあった排水を放出。排水が流れ込んだアニマス川は黄土色に染まり、事故発生場所から100マイル以上先まで流出し、現在は合流するニューメキシコ州のサンフアン川にまで達している。 排水の流出量は、当初の推定の100万ガロンの3倍以上。鉄や銅、鉛、ヒ素、水銀などの有害物質が含まれているという。 事故が発生した現場付近のラプラタ郡とデュランゴ市、先住民が住むニューメキシコ州北西部の準自治領ナバホ・ネイションでも非常事態宣言が発令されている。 EPAは川の水を採取し検査しているが、これまでのところ人や川に生息する魚類の健康への影響は確認できていない。 同州環境保護局も現在、家庭の飲用水の検査を実施。流域付近の住民には井戸水を使用しないよう呼び掛けている。健康への影響を懸念する付近の住民は「今はシャワーを浴びることも、料理を作ることもできない」と訴えており、EPAの過失に対する批判が強まっている。
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