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Writer's pictureRafu Shimpo

コンパーティス・ショコラティエ:日本でも展開、斬新なデザインで魅了

カラフルな絵柄が話題をよんだトリュフ・チョコレート(コンパーティス提供)

 ブレントウッドに本店を構えるチョコレート店「コンパーティス・ショコラティエ」。チョコレート職人のジョナサン・グラム氏は19歳の時にコンパーティスのオーナーになった。彼が作った「ラブナッツ」というチョコレートは、フード雑誌「Food & Wine」の「アメリカのトップ100フード」に選ばれ、一躍人々の注目を集めた。何より人々を驚かせたのは、彼が料理学校やチョコレート作りの修業を積んだことがない若者だったからだ。日本にも進出し、東京・青山に店舗を構え、今秋にはウエストフィールド・センチュリー・シティー・モール内にLAで2店目となる店舗をオープンさせた。グラム氏に、チョコレート作りにかける情熱やその斬新なデザインなどについて話を聞いた。【吉田純子】

グラム氏自らパッケージをデザインしているチョコレートバー

 コンパーティスはロサンゼルスで1950年に創業したチョコレート店。かつて女優マリリン・モンローや歌手のフランク・シナトラなどハリウッドの著名人が愛した店としても知られる。  グラム氏が作るチョコレートは味もさることながら、その独創的なデザインが話題を呼んだ。トリュフには自らデザインしたカラフルなドクロやパームツリー、ハートなどの絵柄が描かれ、今までのトリュフとはまったく違う斬新さが注目を集めた。  今一番人気なのはチョコレートバー。ロサンゼルスで生まれ育ったグラム氏自ら、LAらしい光景をパッケージにデザインしている。  「パームツリー、アールデコ、かつて顧客だったマリリン・モンローなど、LAからインスパイアされたイメージをパッケージデザインに起用しています」とグラム氏。  内部にもこだわり、通常のチョコレートバーは切って食べやすいよう四角に区切られているが、グラム氏のチョコレートバーは三角形だ。「ユニークさとほかにない斬新さをデザインに反映させています。ギフトとして渡しても喜ばれるような特別なチョコレートバーを作りたかったのです」と力を込める。  同店の創業者はグラム氏の祖父母の友人であったコンパーティス夫妻。その後、同夫妻が引退し、グラム氏の祖父母が店舗を買い取った。当時グラム氏は15歳。当時から店頭で手伝いはしていたがチョコレート作りはしたことがなかったという。

コンパーティス・ショコラティエのチョコレート職人、ジョナサン・グラム氏

 「UCLAに進学し弁護士になるために勉強していました。しかし私は何よりチョコレートが大好きだった。そしてデザインをすることも好きでした。いつしか『コンパーティスを変えたい』と思うようになったのです」。そして大学在学中にコンパーティスを買い取り、以後グラム氏が運営を行っている。  その後、日本にも進出を果たし、現在、東京・青山に店舗を構えているほか、日本各地の百貨店計6カ所にも出店。今秋にはセンチュリー・シティーにあるウエストフィールド・センチュリー・シティー・モール内にLAでは2店目となる店舗をオープンさせた。  1番人気のチョコレートバーは、ビバリーヒルズホテルをヒントにピンク色の背景にパームツリーを描いたパッケージデザインの「カリフォルニア・ラブ」。プレッツェルをダークチョコレートでコーティングしたチョコレートバーになっている。  LAの人気ドーナツ店のドーナツをふんだんに使った「ドーナツ&コーヒー」も人気のチョコレートバーのひとつ。グラム氏が朝7時半ごろに従業員とともにLAの人気ドーナツ店2、3店舗を周り、その日使うドーナツを自ら調達してくるという。  すべて手作りで、できる限りオーガニックにこだわり、地元の食材を仕入れるようにしている。  ビーガンの人向けに健康志向の人が多いLAならではのケールのチョコレートバーもある。  価格は9・95ドルから12・95ドル。現在チョコレートバーはイギリスの老舗高級百貨店ハロッズをはじめ世界各国の百貨店などおよそ700店舗で取り扱われている。

ウエストフィールド・センチュリー・シティー・モール店で味わうことができるチョコレートドリンク。ホイップクリームの上に添えられているドライベリーがチョコレートの濃厚な甘みを引き立てる


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