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ゴリラ射殺で相次ぐ批判:堀侵入の男児の保護者を捜査
ゴリラ舎に侵入した男児を救出するため射殺されたハランベ(目撃者が撮影していた動画より)
オハイオ州にあるシンシナティ動物園で5月28日、ゴリラ舎に侵入した3歳の男児を救出するため、動物園当局が飼育していた雄ゴリラを射殺した問題で1日、地元警察当局は男児の保護者を捜査すると発表した。【吉田純子】
射殺されたのは絶滅危惧種のニシローランドゴリラの雄の「ハランベ」。年齢は17歳で体重はおよそ450パウンドあった。ハランベはゴリラ舎の堀の中に入り込んだ男児を引きずり回したため、危険を察知した係員はハランベを射殺。男児は軽傷で済んだ。 動物園当局によると、男児は高さ3フィートのステンレス製の柵をよじ上り、15フィート下のゴリラ舎に転落。柵と堀の間には茂みがあり、その幅はおよそ4フィートあった。警察当局によると、男児は事故直前まで母親と一緒にいたことが分かっており、当局は男児の保護者の対応に焦点をあてて調査を開始すると発表。動物園側の対応や安全対策に関する調査ではないとしている。 希少な動物が射殺された今回の事件をめぐり、ソーシャルメディアなどでは男児の母親の監督が行き届いていなかったとの批判が連日投稿されている。また保護者に刑事責任を問うべきだとする意見もある。 全米の動物愛護団体も事故原因の究明を求めており、農務省に現在調査を依頼している。
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