サンタバーバラ:年に1度のシーフードの祭典
漁師が販売するブース前にはたくさんの来場者であふれていた
ロサンゼルスの北西約85マイルに位置するサンタバーバラ。LAから車でおよそ2時間の距離にあり、日帰り旅行にも人気のリゾート地だ。スパニッシュ様式の美しい建造物が立ち並び、ハーバーには毎朝新鮮なシーフードが水揚げされる。ワインカウンティーとしても有名で、多くのワイナリーも点在する。今回はサンタバーバラで17日に開催されたシーフードの祭典「Harbor & Seafood Festival」を紹介する。【吉田純子、写真も】
ウニを販売するブースでは購入後にその場で殻を割ってくれる
同フェスティバルはロブスターシーズンの到来に合わせ、毎年10月にサンタバーバラ港(132-Harbor Way, Santa Barbara)で開催される。今年で14回目を迎え、同市のほか、漁業組合、サンタバーバラ海洋博物館などが協賛して行われ、サンタバーバラに秋の訪れを知らせるイベントとなっている。 入場は無料で、毎年多くの近隣住民で賑わい、遠方からも観光客が訪れているという。 フェスティバルは午前10時から午後5時まで開催され、ハーバーにはいくつもブースが並び、ロブスターやカニ、ウニ、エビ、あわびなど地元で獲れた新鮮なシーフードを漁師自ら販売している。 ウニは1個5ドル。購入するとすくって食べられるよう、その場で殻を割ってくれる。あわびは1個7ドル。魚やエビなどは時価で販売されている。 買ったロブスターはその場で食べられるよう、生きたロブスターを5ドルで茹でてくれるブースもあり、長蛇の列が出来ていた。
魚介類をふんだんに使って作る巨大なパエリア。中央には大きなカニが鎮座している
地元のシーフードレストランもブースを出しており、魚介類を使ったパエリアやクラムチャウダーなども販売され、さまざまな海の幸の料理が堪能できる。 同ハーバー中央の広場には特設ステージが設置され、ライブミュージックが演奏されたほか、貝殻で作ったアクセサリーや工芸品を販売するブースも並ぶ。イルカ観賞ツアーやセーリング教室などを提供するサンタバーバラ・セーリングセンターが無料のボート乗船体験を実施しており、食べ物だけでなくさまざまなアクティビティーが楽しめるイベントとなっていた。 ハーバーの付近にはテーブルと椅子のほか、バーベキューグリルが設置されているピクニックエリアが数カ所あり、太平洋を一望しながらバーベキューが楽しめる。筆者は同フェスティバルで仕入れたロックフィッシュやエビをバーベキューグリルで焼き、友人とともにシーフードバーベキューを楽しんだ。
獲れたばかりのアワビは新鮮なうちに刺身で
鮮度抜群なためエビはプリップリの食感が残り、魚は脂がのって焼くほどに磯の香りが当たり一面に広がり食欲をそそる。 サンタバーバラはウニの産地としても有名で、フェスティバルで仕入れたウニはグレープフルーツほどの大きさがあり、殻を割って姿を現したウニをそのまま口の中へ。つい先程まで海水に浸っていただけあり、程よく塩味がしみ込み、醤油を付けずにそのままの味で十分おいしく、計4個をあっという間に平らげた。 LAより静かでのんびりしており、わずか2時間でリゾート気分が味わえるサンタバーバラ。新鮮なシーフードを食し、心もお腹も満足できる無料フェスティバルだった。 同フェスティバルの詳細はホームページで― www.harborfestival.org/
購入したエビは新鮮なうちにバーベキュー
サンタバーバラのハーバーで行われる年に1度のシーフードの祭典「Harbor and Seafood Festival」
ピクニックエリアからは太平洋の美しい景色が一望できる
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