ハシモト・プラザに壁画誕生:色鮮やかに小東京を彩る
壁画(後方)をデザインしたケント・ヨシムラさん
小東京のフランシス・ハシモト・プラザに春の訪れを知らせてくれるかのような色鮮やかな壁画が誕生した。ロサンゼルス発祥のマニキュア会社「OPI」が東京に影響を受けて作った新色「トウキョウ・コレクション」を発表。3月28日に壁画とともに小東京でお披露目した。
壁画はOPIと小東京を管轄する14区、ロサンゼルス市の文化交流局の共同プロジェクトとして制作された。
OPIが東京に影響を受けて作った新色「トウキョウ・コレクション」が試せるネイルブースも設けられた
同日はOPIのネイルブースも設けられ、新色を試す人の姿もあった。OPIのグローバル戦略部長のパトリシア・マルヴァーさんは「OPIは色の力を信じている。色には人の性格やその日の気分だけでなく、コミュニティーを一変させるような力もある」と話す。 壁画のデザインを担当したのはアーティストのケント・ヨシムラさん。ヨシムラさんは名古屋で生まれ、生後3週間でカリフォルニアに移住。ロサンゼルス各地で壁画のデザインを手掛けている。 「Through the Blooms(花咲散道)」と題した壁画は日本の民話「花咲かじいさん」からイメージを得てデザインしたという。「花咲かじいさんのように、この壁画がコミュニティーに花を届けるような存在になってほしい」とヨシムラさんは話す。2街から入るプラザ入り口付近にある掲示板も色鮮やかに彩られた。 壁画の中には長くコミュニティーの活動に尽力しプラザの名前にもなっている故フランシス・ハシモトさんをはじめ、二宮金次郎、やぐら、富士山、鶴など小東京と日本を象徴する人物などが描かれている。 壁画の中でフランシスさんが手にしているのは種。コミュニティーの発展を担う種をイメージし、その願いを黄金色に輝く種に託した。【写真=清水一路】
建物2階部分に壁画が描かれたフランシス・ハシモト・プラザ
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