プレーオフ進出へ貴重な勝利:鈴木「2連勝して決める」
体重差2倍以上の300ポンドを超える相手選手に向き合う鈴木
QBニンジー・マーティン(後方)とぴったりと息を合わせた鈴木(右)
今年新設された強豪14チームで優勝を争う女子プロアメリカンフットボール「WNFC(Women’s National Football Conference)」の第7週が18日、全米各所で催され、プロ20年目のベテラン鈴木弘子が所属するサンディエゴ・レバリオンは、敵地ロサンゼルスのランチョシエネガスタジアムでボブキャッツと戦い13―6で破った。今季の戦績を2勝2敗としたチームは、プレーオフ進出へ貴重な1勝を挙げた。
鈴木は、この日もセンターでスターターとして出場。かつて二つのチームで、チームメートだったクォーターバックのニンジー・マーティンとの息はぴったりと合う。だが陣地に攻め入るも、なかなか得点につげることができない。前半は2タッチダウンを奪い、13ー6で折り返した。
後半もレバリオンは、ディフェンスが踏ん張りを見せる。膠着状態が続く中、相手を序盤で許した1タッチダウンのみの6点に抑えた。最後はニーダウンで、プレーオフ争いを演じるライバルのボブキャッツを下した。鈴木は試合後に「完全にディフェンスに助けられた」と、安堵の表情を浮かべ語った。
相手チームの選手と抱き合い健闘をたたえる鈴木
レバリオンの次戦(25日午後6時キックオフ)は、開幕戦で敗れたサンディエゴサージ(今季2勝1敗)と再び顔を合わせる。パシフィック・カンファレンスの優勝争いは5戦全勝のユタ・ファルコンズ以下、混戦しており、4チームによるプレーオフに向けどのチームも負けることができない。厳しい状況の中、レバリオンは残りあと2試合とも勝利し、プレーオフ出場を目指す。
チームの状態について鈴木は「先週に続き2連勝し、雰囲気はいい。若いチームなので、試合中にアジャストすることが難しいが、なんとか自分が引っ張っていきたい」と意気込みを見せる。熾烈なプレーオフ進出争いについては「今週末の大事な試合で絶対に勝ち、残りを2連勝して決めたい」と闘志を燃やした。
ショットガンスナップを出す鈴木
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