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Writer's pictureRafu Shimpo

ベンチュラ郡山火事:13万2千エーカーが延焼

ベンチュラ郡サンタ・ポウラ市周辺で今も延焼を続ける山火事。煙が当たり一面に広がっているのが分かる(全米気象局より)

 ベンチュラ郡で4日に発生した山火事は、8日午後4時までに13万2千エーカーが延焼。住宅など建物およそ400棟が全焼し、81棟が損壊した。【吉田純子】

 「Thomas Fire」と名付けられた山火事は乾燥と季節風が影響し、依然火勢は衰えておらず、オハイやレイク・カシータ、サンタバーバラ郡、ロスパドレス国立森林公園まで拡大している。  ベンチュラ郡消防局によると、今も8万8千人以上の住民に避難命令が出ており、住宅1万5千棟が火の手にさらされている。  3500人以上の消防隊員、消防車540台、消防ヘリコプター21機が出動し消火活動にあたっているが鎮火率は10%にとどまっている。出火原因は分かっていない。  これまでのところ負傷者は確認されていない。  一方、ロサンゼルス郡サンファナンドバレーに位置するシルマー付近で5日に発生した山火事「Creek Fire」では1万5320エーカーが延焼。住宅など建物65棟が全焼し、47棟が損壊した。これまでに40%が鎮火。7日午後には避難命令が解除された。  ベル・エア地区で6日に発生した山火事では475エーカーが延焼。住宅6棟が全焼し、12棟が損壊した。これまでのところ30%が鎮火。消防隊員1人が軽傷を負った。  7日にはサンディエゴ郡でも山火事が発生。「Lilac Fire」と名付けられた山火事はサンディエゴから北方50マイル、オーシャンサイド東方およそ12マイルのBonsall地区で発生した。カリフォルニア州森林管理・防火局によるとわずか数時間で4100エーカーが延焼し、建物65棟が全焼。8日までに住民4人、消防隊員2人が負傷し、付近の住民には避難命令が発令されている。  現在南カリフォルニアでは6カ所で山火事が発生しており、総延焼面積は少なくとも14万1千エーカーにもおよぶ。  カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事はベンチュラ、サンタバーバラ、サンディエゴ各郡に対して非常事態を宣言。山火事が発生したエリアの学校区では休校措置がとられている。

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