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ポール・テラサキ氏死去:慈善家で 臓器移植の第一人者
臓器移植の第一人者として活躍したポール・テラサキ氏
臓器移植の第一人者でカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の名誉教授のポール・テラサキ氏が25日朝、ロサンゼルスの自宅で亡くなった。86歳だった。
テラサキ氏は1929年にLAで生まれ、第二次世界大戦中は家族とともに、アリゾナ州にあるヒラリバー戦時転住所に入所した。その後UCLAで動物学の学士号、修士号、博士号を取得し、同大学の外科教授に就任した。 UCLAでは臓器移植の第一人者として、さまざまな移植を成功させ、移植に関する手術や研究に役立つ医療器具の開発にも携わった。 世界で初めて腎臓移植バンクを設立したほか、UCLAのアジア系アメリカ人研究センターに基金を設立し、奨学金制度を設けて日本からの大学院留学生を支援した。さらにテラサキ基金を設立し、日本研究や日米関係の専門家育成、また日米の懸け橋となる人材を育てるため、教育プログラムの提供を行うなど力を注いできた。【吉田純子】
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