ミスアジアUSA目指し特訓:「美と健康」を掲げ日米の懸け橋に
ミスアジアUSAに出場する小菅綾子さん
米国在住のアジア系女性による美の祭典「ミスアジアUSA2016」(11月19日、レドンドビーチ・パフォーミングアーツセンター)にサウスベイ在住の小菅綾子さんが出場する。かつてファッションモデルを務めた小菅さんは、舞台に立ち、自己を表現することで「美と健康の追求」の意識を高め、日米の懸け橋につなげようと、本番に向けて特訓の日々を送っている。
小菅さんは、料理の道を志し修業のために単身、イタリアへ渡った。レストランで3年間働き腕を磨いた。その当時、町でスカウトされたことをきっかけに、モデル業を始めた。オートバイメーカーとして有名な「ドゥカティ」のレースクイーンチームに所属し3年間活動した。
日本の有名クッキングスクールの立ち上げを任され、いったん日本に帰国した。大学へ復学し、栄養学を専攻し学士号を取得。卒業と同時に、レストランのメインシェフと料理の講師を4年間務めた。モデル活動も並行して精力的に行い、ファッション関連をはじめとするさまざまな有名雑誌に登場し、表紙を飾るなど注目を集めた。
押元末子さんがデザインした着物に身を包む小菅綾子さん
その後、舞台をアメリカに移し、ファッションの先端を行くニューヨークへ渡った。新天地では主に、デザイナーが主催するファッションショーでモデルを務めた。中でも2006年のファッションショーは、セントラルパークで催され、2000人以上の観客を動員する大舞台でスポットライトを浴びた。シェフとしても活動を続け、3店舗のイタリアンレストランのメニュー開発を託され、オリジナルレシピを考案し、舌の肥えたニューヨーカーに絶賛された。 08年、イタリア時代の仲間がLAでレストランを新しく開店。協力のオファーに応え、拠点を西海岸へ移した。そこで「ミスニューポートビーチ」のコンテストにアジア人として初めて出場し、3位に輝いた。しかし、その受賞の裏では、一時は声を失うとまで診断されたほどの声帯の重病を抱えていた。この時の闘病をきっかけに「美と健康」を意識するようになり学び始めた。 美と健康の増進を手助けする「ライフコンサルタント」は、料理にケータリング、ヨガのインストラクター、食育など幅広い。また、オーガニックの万能スキンクリームを独自に開発するなど多忙な生活を満喫する。 最近では、身体障害者の兄と、兄が勤める施設の子どもたちの活動をより社会へ周知させるため、関連施設を回りボランティア活動に力を注いでいる。その活動の一環として南加日米協会の各種イベントに携わり、親日家会員から強い影響を受け「日米の橋渡しになる」と、決意を新たにした。 現在は、コンテストに向けパーソナルコーチをつけて、パブリックスピーキングからウォーキング、笑顔の作り方、テーブルマナーなど、1日8時間の練習に励んでいる。ステージで着る着物は、ハリウッド女優の衣装を制作するデザイナーの押元末子さんに依頼し、ステージ上の心構えなどアドバイスを仰いでいる。その他周りから多くの支援を受け「みんなに本当によく助けてもらっているので、コンテストでは日米両方の国と、お世話になっている方々への恩返しのつもりで、いい成績を残したい」と意気込み、本番に臨む。
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