モントレー郡で山火事:1人死亡、LAから消防隊員ら応援に
カリフォルニア州各地で山火事が多発する中、サンフランシスコから南方およそ140マイルに位置するモントレー郡でも19日、山火事が発生、住民1人が死亡した。ロサンゼルス市とLA郡の消防隊員らおよそ40人が応援に向かい、現在消火活動が行われている。
LA市からは25人の消防隊員と消防車5台、LA郡からは消防士3人と、同郡刑務所に収容されている受刑者16人を救援隊員として派遣した。
現場は太平洋が一望できるドライブコースとしても有名なビッグ・サー(Big Sur)の東方20マイル、農作物の栽培地域として知られるサリナスの南方40マイルのエリア。
加州消防局によると、これまでに1100エーカーが焼失し、住宅10棟が全焼した。およそ600人の消防隊員が消火活動にあたっている。21日正午までの時点で鎮火は30%。付近の住民には避難命令が発令された。
一方、北加レイク郡とナパ郡で12日から発生している大規模な山火事では、これまでに住宅880棟以上が全焼。アマドール、カラベラス両郡の山火事では、住宅250棟以上が全焼し、今も6400棟が火の手にさらされている。
夏に山火事が多発し、今年は例年以上に被害が拡大しているのを受け、LA郡では先月下旬、カナダからエアータンカー2台をリースした。
マイケル・アントノヴィッチLA郡参事によると、導入したエアータンカーは「SuperScooper」と「Erickson Aircrane Type I」の2台。運搬できる水の量はSuperScooperがおよそ1620ガロン、Erickson Aircrane Type Iは2200ガロンとなっている。
湖や海からわずか30〜45秒で給水でき、給水時間を短縮し、散水回数を増やすことが可能になるという。リース期間は90日間だが、必要であれば延長もできるという。
山火事が多発していることを受け、カナダからエアータンカー2台をリースしたと発表するLA郡のアントノヴィッチ郡参事(写真中央)(同郡参事提供)
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