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Writer's pictureRafu Shimpo

ヨセミテで子どもがペスト感染:コロラドでは1人死亡

 ヨセミテ国立公園を訪れたロサンゼルス郡在住の子どもが、ペストに感染していたことがカリフォルニア州公衆衛生局の発表により明らかになった。コロラド州でも5日、ペストに感染し、成人1人が死亡したことが分かった。

 感染した子どもの年齢など詳細は公表されていないが、7月中旬に家族とともに同公園北東に位置するスタニスロース国立森林公園を訪れ、ヨセミテ国立公園内のキャンプ場で宿泊した後に体調不良を訴え、病院に搬送されたという。  当局は一緒にいた子どもの家族も観察しているというが、これまでのところ症状は出ておらず、子どもも快方に向かっている。  現在、当局は同公園内の衛生状態を調査している。  ペストはノミや野生のリス、ネズミなどげっ歯類が媒介する感染症で、発症すると発熱や頭痛、嘔吐、下痢、呼吸困難などを引き起こす。中世14世紀のヨーロッパでは、衛生状態が悪かったことからペストが大流行し、多くの死者が出た。発症すると皮膚が黒くなることから黒死病とも呼ばれ恐れられてきたという。  加州では2005年と06年にかけて、LA、モノ、カーンの3郡で感染者が確認されたのを最後に、感染は報告されていなかった。いずれのケースも患者は抗生物質による治療で完治した。  一方、コロラド州プエブロ郡公共衛生局によると、ペストに感染し死亡したのは成人で、患者の性別や年齢などの詳細は明らかにされていない。同郡では04年以降、ペスト感染は報告されていなかった。  同州全体では今年6月初旬に16歳の高校生がペスト感染で死亡しており、今回が2人目となる。  米疾病対策センター(CDC)によると、昨年米国では犬のピットブルを感染源とする人へのペスト感染が4件報告されている。米国では毎年平均して8件ほどのペスト感染が報告されているというが、抗生物質など医療の進歩により死者は出ていなかった。  米国では人から人への感染は1924年以来報告されていない。

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