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Writer's pictureRafu Shimpo

ラグビーUSジャパンカップ

 毎年恒例行事として定着したラグビーUSジャパンカップが11月7日、ロサンゼルスのサンペドロで開催された。全米一の日本人を中心としたラグビークラブチームを決める大会だ。今年で第11 回を迎え、NY、シカゴ、シアトル、昨年から単独チームとして新規参入したヒューストン、そして地元のLAと5チーム総当たり戦で、激闘を繰り広げた。選手、サポーターたちだけでも150人以上が参加し、ラジオによる試合実況生中継もあり、晴天にも恵まれ盛大なイベントとなった。  ラグビーを通じて同じグラウンドで全米中の新旧の仲間たちと出会える楽しい機会だが、試合内容は真剣そのもの。自分はけがの治療中で応援に回ったが、どのチームも練習を積んできた成果がプレーの動きに表れている。  ラグビーの面白さは、自分がトライするより、仲間たちが必死になって得たボールを拾い上げて、うまく味方にパスでつなげて、最後は皆と一丸となって得たトライの方の喜びが何百倍にもなりうることである。  グラウンドに出た瞬間、自分ではなく、百パーセント回りの仲間を思いやる競技なのだ。それゆえ連係プレー、コミュニケーションが大切になってくる。  また敵の動きによって攻守の方法を変更し、風向きや気温の自然環境を考慮し、戦略、かけひき、洞察力、ミス後の即時の修正…等々、インテリジェンスも要する。もちろん十分な体力や筋力、気力は必須だ。  そして、どんな相手でもしっかりとタックルで倒せる選手が実は皆から一番尊敬されるのだ。試合中は興奮して掴み合いもあるが、試合が終われば、皆笑顔で称賛し合う。  試合結果は、遠距離移動の疲れと時差にも関わらず、機敏な動きと球出しが安定したNYが見事全勝で7度目の優勝。大会史上初の3連覇を成し遂げた。わがLAチームは3勝1敗。NYに0−7で破れ惜しくも準優勝。  試合後の夜は、皆で中華レストランで宴会を開き、親交を深めた。ラグビーという素晴らしいスポーツに出会えて嬉しく思う。毎年大会は、ホストチームをローテーションしていき、来年2016年はシアトルの予定だ。アメリカで生まれたジャパンカップが今後も長く続く事を望んでいる。【長土居政史】

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