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Writer's pictureRafu Shimpo

ロサンゼルス仏教連合会:春恒例の花祭り法要

バイオリン演奏をする相曽賢一郎氏(中央)と合同法要を行った僧侶たち

 日本仏教6宗派8カ寺(東本願寺、浄土宗、高野山真言宗、ロングビーチ仏教会、日蓮宗、西本願寺、洗心寺、曹洞宗禅宗寺)からなるロサンゼルス仏教連合会は8日、春恒例の花祭りを小東京の西本願寺で開催した。今年のテーマは「声明」。仏教の教えを音とリズムにのせて参加者に伝え、釈迦の誕生を祝った。【吉田純子、写真も】

 花祭り法要とは仏教の開祖・釈迦の誕生を祝うための仏教行事で、4月8日に釈迦が誕生したという伝承のもと行われている。  同仏教連合会は毎年花祭りの合同法要を行っている。各宗派が順番で実行委員を務め、毎年各宗派の特色や僧侶のアイデアが取り入れられている。  今年は日蓮宗身延山米国別院が担当。テーマとなっている声明とは仏教音楽で、僧侶が独特の音調で唱えるお経のことをいう。釈迦の知恵の言葉であると同時に、その言葉を音楽に乗せて効果的に人々に伝える表現方法でもある。宗派によっても異なり、法要ではそれぞれの声明を感じることができる。  声明は東洋音楽でもっとも古い音楽に属し、今回の法要では西洋音楽のバイオリンと融合し、聞く人の心に共感をもたらす趣向がなされた。  実行委員長の井上淨允師によると「今年はお釈迦様が生まれる前と、お釈迦様が生まれ仏教が出来た後の人々の違いを表現したいと思った」と話す。

アートコンテストで表彰された子どもたちと合同法要を行った僧侶たち

 演奏はバイオリニストの相曽賢一朗氏が担当し、法要式の前と後に演奏が行われた。法要前の演奏では、仏の教えに出会う前の人々の苦しみや悲しみ、迷いなどを物悲しい曲に合わせて表現。  演奏の後、各宗派の僧侶が法要を行い、法要式の後にもう一度バイオリン演奏が入り、仏が生まれ仏教という教えが人類に披露され、苦しみや迷いを人々が自分たちの力で打破していくための一助を手に入れた喜びを明るい曲とともに表現した。  法要の後には同仏教連合会会長で西本願寺ロサンゼルス別院のブリオネス・ウィリアム輪番の法話、子どもたちが絵を描いたアートコンテストの表彰式が行われ、参加者は釈迦の誕生を祝うとともに、仏の教えに感謝する機会となった。

釈迦像に甘茶をかけて誕生を祝う参加者


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