二世週祭音頭ダンス:教授陣の練習スタート
扇子を使用し軽快なテンポにのって「よろこび音頭」の振付けを練習する秀十美(写真中央手前)と各社中の師匠ら
日系コミュニティーの真夏の祭典「二世週祭」のグランドパレードを華やかに彩る音頭ダンスの教授陣向け練習が2日、小東京のセンテナリー合同メソジスト教会で行われた。南加地区で活動する日本舞踊の各社中の師匠たちが一堂に会し、振付け担当の坂東秀十美が今年の踊りを披露。二世週祭に向け、華やかなスタートをきった。
今年の二世週祭は75周年の節目を迎える。振付け練習開始前にはテリー・ハラ二世週祭実行委員長が「今年は記念すべき年です。気持ちをひとつに、みなさんの踊りとともに祭りを盛り上げましょう」と呼び掛けた。 音頭パレードの曲は「それが大事」と「よろこび音頭」の2曲。「どちらもテンポが良く、明るく前向きな気持ちになれるような曲を選びました」と秀十美は話す。2曲とも踊り手だけでなく、見ている人も楽しめるような振り付けを心掛けた。 「それが大事」ではスティックを2本、「よろこび音頭」は扇子を使って踊る。派手になるかと思い道具を使うことを思い立ったという。 扇子はうちわでも代用可能。スティックは用意があるが、扇子は貸し出せる数に限りがあるため、持っている人は各自持参してもらうよう今後呼び掛けていくという。 練習でははじめに秀十美が振り付けを披露。その後各社中の師匠たちが振付けを習得していった。 今後、一般の人を対象とした音頭練習が21日、23日、28日、30日、8月4日の火曜と木曜の午後6時半から9時まで、小東京の日米文化会館前広場で行われる。練習は誰でも自由に参加できる。 「それが大事」の歌詞の中には「負けないこと、投げ出さないこと、逃げ出さないこと、信じ抜くこと、ダメになりそうな時それが一番大事」というフレーズがある。パレードはみなが前へ前へと向かって進む。「前向きな気持ちを忘れず、未来に向かって前進してほしい」。そんな思いを曲に託し、パレード当日、音頭の熱気とともにこのメッセージを小東京そして日系コミュニティーに届ける。【吉田純子、写真も】
スティック2本を使い、「それが大事」の曲に合わせて振付けを指導する坂東秀十美(写真中央手前)
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