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Writer's pictureRafu Shimpo

佐藤、接触響き無念の21位:トヨタグランプリ

ターン1でギャリー・チャペス(左)を抜き17位に浮上する佐藤琢磨

 インディカー・シリーズ第3戦、第44回トヨタグランプリ決勝が15日、ロングビーチの市街地コース(1周1・968マイル、計85周)で行われ、ポールポジションからスタートしたアレキサンダー・ロッシが通算3勝目を挙げた。

ポール・トゥー・フィニッシュを決めたアレキサンダー・ロッシ

 昨年インディ500を制した佐藤琢磨は接触によりピット作業を要したのが響き21位に終わった。2位にはウィル・パワー、3位にはエド・ジョーンズが続いた。  佐藤はレースに向けて「グリッドは、できるだけ前の方にいたい」と予選に臨んだが思わぬ22番手のスタート。そのため決勝は、セッティングを変え「オーバーテイクができるエキサイティングなレースにできるようにした」という。ダウンフォースを減らす狙いは当り、直線スピードが乗るターン1で、おもしろいように追い抜きを披露した。

一台一台抜き、順調に順位を上げる佐藤琢磨

 周を重ねる毎に前の車を追いつめ一台一台抜き、順調に順位を上げる。レース中盤までに一時6番手まで上がる勢いを見せた。だが、前を走る5番手ライアン・ハンター―レイと第5コーナーでホイール同士が接触。バランスを乱しスライドしたライアン・ハンター―レイが、ラインに戻ってきたといい、佐藤は「後から攻めてくる車がいたので、避けるのは難しかった」と述べた。ピットインし、サスペンションアームの修復に10周近いロスで大きく順位を下げた。  佐藤は「あのまま走れていれば、表彰台も狙えたペースだったので、とても残念だった。(接触までは)うまく1台ずつ抜けて、力強いレースができたので、次に臨みたい」と、気持ちを切り替えた。

ハンター―レイと接触し、ピットインでの修復作業を終え、疾走する佐藤琢磨


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