初の韓国系LA市議:デービッド・リュー氏の就任宣誓式
就任宣誓を執り行うバーク氏(右)と両親(中央)が見守る中、初の韓国系市議に就任したリュー氏
ロサンゼルス市議会の第4区議員選で当選を果たしたデービッド・リュー氏(39)の市議就任宣誓式が28日、LA市庁舎で行われた。初の韓国系市議会議員の誕生に、韓国系住民や支援者らが集まり就任を祝った。【取材=吉田純子】
就任宣誓後、市議としての抱負を述べるリュー氏
リュー氏は韓国系米国人としては初、アジア系米国人としては1985年から1993年まで第13区の議員を務めた中国系のマイケル・ウー氏に継ぎ2人目の市議となる。現在の市議会議員の中では最年少だ。 韓国系移民の家庭でロサンゼルスで育ったリュー氏はUCLA卒業後、当地でもっとも規模が大きい非営利コミュニティー・ヘルスケアセンター「Kedren Acute Psychiatric病院」でディレクターを務めていた。 市庁舎前広場で行われた就任宣誓式には、台湾系米国人のジョン・チャン加州財務官も出席。元LA郡参事官のイボンヌ・バーク氏が宣誓を執り行った。リュー氏はかつてバーク氏の代理を務めた経験がある。 管轄する第4区はコリアタウンの一部、ミラクルマイル、サンファナンドバレー、ハリウッドが含まれ、アジア系が占める割合は7・4%。リュー氏は自身が選出された理由を人種ではなく、「市民の声を市政に反映できるリーダーと思ってもらえたからこそ選ばれた」と話す。 同氏は今後、「歩道をはじめ、同市のインフラ整備やホームレス問題にも取り組み、コミュニティーのニーズに応えていきたい」と力を込めた。 第4区議員選は、2001年から議員を務めたトム・ラボンジ氏の任期満了に伴い行われ、同市事務局の発表では投票率14%の中、リュー氏が53・85%を獲得。対抗馬のキャロライン・ラムゼイ氏を破り当選した。政治経験のないリュー氏とは対照的に、ラムゼイ氏はラボンジ市議の首席補佐官を務めていたことから、「アウトサイダー」対「インサイダー」の選挙戦と言われ、結果に注目が集まっていた。
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