前田らがチャリティーサイン会:熊本とエクアドルの被災者救済
サインしたボールをファンの少年に手渡す前田投手(右)
ドジャースの前田健太投手が26日、本拠地ドジャースタジアムで試合前に、熊本とエクアドルの両地震の被災者救済の義援金集めのためのサイン会に参加し、ファンが持参したボールやレプリカジャージー、写真などにペンを走らせた。
イベントには、開門前から3時間待ったという約千人が長い列を作り待ち構えた。30分間の時間制限があり、すべてのリクエストに応えることはできなかったものの、サインをもらえなかったファンも協力を惜しまず、10ドル、20ドル札を次々に寄付していた。
前田のサインが入ったヘルメットを披露するファンのクレイグ・ワタナベさん
1958年からの大のドジャーファンで、ロサンゼルスに住むクレイグ・ワタナベさんは前田の加入を歓迎し「3勝を挙げて、防御率1位、ホームランを1本打ち、とてもエキサイトする活躍を見せている。オールスターゲームに選ばれ、新人王になってほしい」と期待を寄せる。サイン会については「ケンタのサインをもらって、被災者を助けることができてうれしい」と喜んだ。
チャリティーサイン会は、前田が球団に相談し実現した。前田の提案に選手らが共鳴し、沖縄生まれのハーフ日本人のロバーツ監督や南米出身のプイーグ選手らが参加した。前田は「自分が育った日本の被災は悲しいニュースなので、少しでも貢献したかった」と述べ、イベントに臨んだ。被災者に対し「野球で活躍し、元気を届けることができればいい。(サイン会で)協力してくれた他の選手と球団、ファンのみんなの気持ちが届けばうれしい」と希望した。
イベントではファンから1人10ドルを求め、約4500ドルが集まった。球団からの寄付を合わせた1万ドルの義援金は折半され、熊本とエクアドルに5000ドルずつ送られる。【永田潤、写真も】
前田が去ったサイン会終了後もファンは次々に募金に協力した
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