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Writer's pictureRafu Shimpo

北カリフォルニア山火事: 依然火の手おさまらず

 カリフォルニア州サクラメント北西部のレイク郡とナパ郡で12日から発生している大規模な山火事は、16日午後現在の時点で7万エーカーが焼失した。被害が拡大するなか、行政は支援策を講じるほか、非営利団体なども義援金やボランティアを募集するなど、支援の動きが見られている。

 加州消防局によると、消防隊員およそ2300人が消火活動をしているが、鎮火は30%。住宅およそ600棟が全焼し、建物9千棟が火の手にさらされている。各地で道路が閉鎖され、近隣住民およそ1万7千人が避難を余儀なくされている。これまでのところ消防隊員4人が負傷し、住民1人が死亡。死亡したのは72歳の女性で、病気のため逃げ遅れて死亡したと報じられている。  サクラメント南東およそ70マイルに位置するアマドール、カラベラス両郡で9日から発生している山火事でも、住民およそ1万1千人が避難した。消防隊員およそ4700人が消火活動にあたっているが、これまでのところ鎮火は45%。焼失面積は約7万1千エーカー以上となっている。住宅233棟が全焼し、建物6400棟が今も火の手にさらされている。  ナパ郡はカリフォルニアワインの産地として有名だが、ぶどう畑のほか、農作物の畑にも被害が及んでいるとして農務省(USDA)は15日、近隣農家に対し復興支援を行うと発表した。  加州全体では今も10カ所で山火事が発生している。当局によると、4年におよぶ加州の記録的な干ばつで空気が極度に乾燥していることが、被害を拡大させている原因にもなっているという。  山火事が発生している期間は1970年代と比べると、今年は78日間も長期化している。こうした事態を受け、オバマ政権は15日、加州に救援策として、2億5千万ドルの追加補助金を支給すると発表した。すでに加州では連邦政府の今年度予算から支援金として4億5000万ドルが支給されている。  家屋が全焼し家を失った人のために、米赤十字が義援金やボランティアの募集を開始したのをはじめ、民間からも救援の動きが見られている。  ナパ郡の西方に位置するソノマ郡の人気ピザ料理店では、売上全額を義援金として寄付。サクラメントに拠点を置き、健康や医療情報を提供する非営利団体「Sutter Health」は300万ドルを寄付。避難所の建設や水や食料などの物資調達に充てられるという。

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