南加日系婦人会:山口淑子氏が会長に就任
新年会の参加者全員で記念撮影
日本文化の継承や社会福祉などを目的に活動する南加日系婦人会は6日、小東京のダブルツリーヒルトンで役員就任式および新年会を催した。会員をはじめ日系コミュニティーの代表者などおよそ50人が集まる中、新役員の紹介が行われ、山口淑子さんが会長に就任した。会場に集まった人々は新役員の就任を祝福するとともに、今後益々の同会の発展を願った。
会長に就任した山口淑子さん
元ロサンゼルス郡検事のルイス・イトウ氏の立ち会いのもと、宣誓式は行われた。 前会長の猪瀬加代子さんは2005年から08年、14年から15年まで会長を務め、長きにわたり同会の運営に携わってきた。猪瀬氏に代わり、今年就任した山口会長は猪瀬氏の力強いリーダーシップとこれまでの尽力に感謝の言葉を述べ、記念品を贈呈した。 猪瀬前会長は、「運営をともに行い、支えてくれた役員の協力なくして会長の職務を全うすることはできませんでした」と述べ、役員に感謝の言葉を送った。 山口会長は、ガス漏出事故が起こったロサンゼルス北部ポーターランチの住民。現在はポーターランチを離れ、転居先で避難生活を送っている。この日は転居先のホテルから次の避難先へ引っ越しを終えたばかりだった。 同会の名誉会長を務める堀之内サビーン総領事夫人は「ガス漏れ事故が発生し、大変な最中、会長を引き受けてくれたことに感謝致します」と述べ、就任を祝った。 山口会長は「会長を引き受けたからには精一杯職務を全うします」と意気込みを語った。 南加日系商工会議所のキティ・サンキ会頭、南加県人会協議会のジョージ森会長が祝辞を述べ、新役員の就任を祝福した。 昼餐会のあとは、中村雁京が歌舞伎を披露し、参加者は余興を楽しんだ。 同会は1904年に南加地区に住む夫人たちにより「羅府婦人会」として結成された。発足以来、日系コミュニティーのさまざまな場面でボランティア活動を実施。また日系市民協会(JACL)ロサンゼルス・ダウンタウン支部と共同で毎年日系コミュニティーで顕著な活躍をした女性たちを表彰する「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を開催するなど、女性の活躍を応援してきた。2014年に110周年を迎え、祝賀行事を開催した。【吉田純子、写真も】
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