南加県人会協議会 :役員就任式と新年会開催
シェフィールド・チェイニー氏(右端)の先導のもと就任宣誓を行う今年度役員
南カリフォルニアで活動する38都道府県人会が加盟する南加県人会協議会は10日、モンテベロのクワイエットキャノンで役員就任式と新年親睦会を開催した。各県人会のメンバーや日系諸団体の代表者らおよそ180人が出席するなか、今年会長となった水谷ハッピー氏と新役員の宣誓式が行われ、今後のさらなる発展を願った。【吉田純子、写真も】
新会長に就任した水谷ハッピー氏
役員就任式では、新会長に就任した水谷氏をはじめ、新役員が紹介され、弁護士のシェフィールド・チェイニー氏の先導により、宣誓式が行われた。
南加庭園業連盟の岩下寿盛会長、南加日系商工会議所の川田薫会頭、カリフォルニア州議会アル・ムラツチ下院議員、在ロサンゼルス日本国総領事の千葉明総領事からの祝辞のあと、2018年度会長の芥川義則氏をはじめ、前年度事務局長を務めた水谷氏、前年度書記の北垣戸和恵、マザ洋子両氏に感謝の盾と記念品が贈呈された。また前年度、同協議会の活動を支えた芥川氏にはムラツチ下院議員からも表彰状が手渡された。
親睦会では加盟県人会の代表が一斉にステージに上がり、それぞれの都道府県の自慢やナンバーワンを発表しあい、会場の笑いを誘った。
最後には余興が行われ、日本舞踊や歌謡、日本民謡などが披露された。
県人会協議会は1964年に創設され、以降、日本文化の継承を目的に活動してきた。年間を通した主な活動は二世週祭開催時に小東京で行われるロサンゼルス七夕祭りへの参加のほか、日本の伝統芸能、文化を学ぶ日系子弟を支援する目的で行われる育英奨学金授与式と演芸会、活動資金捻出のためのゴルフ大会、ボウリング大会などがある。
ムラツチ下院議員(左)から表彰状を手渡された前会長の芥川義則氏
新会長に就任した水谷氏は岐阜県人会に所属。在米約13年で不動産業を営んでいる。たまたま知り合いが同会に入っていたのがきっかけで入会。手伝いから始まった県人会の活動も次第に関わることが多くなり、いつしか会長になっていたという。 水谷氏によると昨今の県人会は高齢化と若い世代が多い県人会と二極化しているという。「加盟38都道府県人会の中で、英語を話し、会の運営も英語で行っている会長は現在8人おり、世代交代の波が来ている」と語る。 今回県人会協議会の会長に就任し「日系社会を元気にしたい。日本の文化を伝える以外に県人会同士の親睦を深めるイベントのほか、協議会の活動に興味をもってもらえるような企画をしていきたい」と意気込んだ。
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