南加鳥取クラブ:伝統の傘踊り、華やかに舞う
色鮮やかな傘をもって傘踊りを楽しむ子どもたち
南加鳥取クラブ(牧進会長)は7月31日、オレンジ郡ラ・パルマ市のセントラル・パークで毎年恒例の夏のピクニックを開催した。同クラブのメンバーほか他県の県人会の代表者らおよそ70人が参加。鳥取県の代表的な伝統芸能「傘踊り」が披露され、メンバーらは婦人会のメンバーが作った郷土料理を食べ、カラオケやゲームなどを楽しみ親睦を深めた。【吉田純子、写真も】
同クラブは1909年に創設され、今年10月で107年目を迎える。牧会長は歴史ある同クラブが今後益々発展し、メンバーみなが楽しめるよう活動していきたいと力を込めた。
80歳を迎え牧会長(右から)記念品を贈呈された平賀あきこさんと武良秀雄さん
今年80歳を迎えたメンバーへの表彰も行われ、武良秀雄さん、平賀あきこさん、多賀良巳さん(欠席)、多賀亮子さん(同)には同クラブから記念品が贈呈された。また武良さんは長年同クラブの活動に貢献してきたことがたたえられ鳥取県知事からも表彰状が贈られた。この日は県知事にかわり牧会長から表彰状が手渡された。
来賓として参加していた南加県人会協議会の森ジョージ会長は、「以前から鳥取クラブのピクニックでは婦人会が作る料理がおいしいと評判を聞いていたので今日は楽しみにして来ました」と話し、念願のごちそうに舌鼓を打った。
南加商工会議所の山城キティー会頭は、「鳥取県には行ったことはないが、砂丘や梨など果物の産地としても有名な場所で興味をもっていた。こうしてピクニックに参加し、鳥取県の魅力を垣間見ることができ貴重な機会になった」と話した。
ごちそうを持ち寄った婦人会のメンバー
待ちに待った昼食では婦人会のメンバーおよそ40人が持ち寄った色とりどりのごちそうがテーブル一面に並べられた。婦人会のメンバーで父親が鳥取県出身の中谷みどりさんと、同県境港市出身の吉岡文江さんは毎年ピクニックで料理を提供している。「鳥取県の名物は鶏おこわ。メンバーにはピクニックで郷土料理を食べて故郷の味を思い出してほしい」と話した。 昼食の後のエンターテインメントでは、カラオケやこどもたちを対象にしたゲーム大会が行われた。また鳥取県の無形民族文化財に指定されている伝統芸能である傘踊りが披露され、参加者は色鮮やかな傘を用いて音頭にのって踊り、ピクニックを華やかに締めくくった。
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