受章者4人の功績たたえる:参加者230人、盛大に祝う
昨秋と今春の叙勲を祝い、森ジョージ・元南加県人会協議会会長(中央)の音頭で、乾杯する参加者
日本政府から昨年秋と今年春に叙勲を受けた在ロサンゼルス日本総領事館管区居住の4人の多大な功績をたたえる叙勲祝賀昼餐会が10日、モンテベロのクワイエット・キャノンで開かれた。日系社会から参加者約230人が受章者の長年にわたる勲功を称賛し、栄誉ある叙勲を盛大に祝った。
受章者は、昨年秋がキティ・サンキさん(旭日双光章 、元南加日系商工会議所会頭)と、テルマ・プレスさん(旭日双光章、元サンディエゴ横浜姉妹都市協会会長)。今春はエリス・クラウスさん(旭日中綬章、元カリフォルニア大学サンディエゴ校グローバル政策・戦略大学院教授)と、アーネスト・ドイザキさん(土斐崎義久、旭日双光章、元全米日系人博物館理事長)。4人の日米の相互理解の促進や友好親善への貢献、日系社会の発展に尽くした業績が紹介され、大きな拍手が送られた。
祝賀会は南加日系商工会議所が毎年主催し、今年は日系社会の約20団体が後援。参加団体を代表し、南加日商・山﨑一朗会頭と、全米日系人博物館・アン・バロウス館長、千葉明総領事がそれぞれ祝辞を述べた。各人が受章者の業績を絶賛し、さらなる活躍に期待を込めた。
4人のの受章者功績たたえ、参加者230人が祝った
式典には、サンキさんとドイザキさんが出席し、2人は周囲の協力に謝意を表し、受章を励みにさらなる社会への貢献を誓った。
サンキさんは、日系社会で幾多の団体に所属している理由を「それぞれ役割が違い、私のやりたい奉仕に合う団体に入っている」と説明する。この日は多くの仲間に祝福を受け「家族とみんなに助けてもらって、とても私はラッキー。力が沸いてきた」と喜んだ。「ボランティは私の情熱であり、終わることはない。これからもコミュニティーに尽くしまた、アメリカと日本のいい関係づくりを助けたい」と抱負を述べた。高校まで育ち、自身のルーツ沖縄に誇りを持ち、この日、琉球祭太鼓の祝賀演奏に誰よりも喜んでいた。
「日系社会に深くかかわった父を見て、奉仕するようになった」というドイザキさん。日米文化会館の支援に父親が尽力し、父親から継いだ会社事務所も小東京に構えることから「コミュニティーへの恩返しは、いつになっても忘れはしない」と意気込み、理事長を務めた全米日系人博物館と、Keiro・シニア・ヘルスケアの支援に今後も情熱を注ぐ意欲を示した。
山﨑会頭は、祝賀会について「日系社会に尽力する人を顕彰するのは長年、南加日商が続けていて、叙勲者の新一世と日系人の交流にも役に立っている。叙勲者と南加日商会員との距離も近くなる」と開催の意義を強調する。4人の受章者については「すごい活動をしている人ばかりなので、コミュニティーのメンバーは、手本にして後に続いてほしい」と願った。【永田潤、写真も】
メインテーブルに座った叙勲者と主要団体の代表。前列左からドイザキさん夫妻とサンキさん。後列は左からバロウス全米日系人博物館館長、南加日商の山﨑会頭と南加日商のグレース・柴・第一副会頭
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