和気あいあいと親睦:元気な子供たちが活躍
空き缶釣りに興じる子どもたち
南加広島県人会は、夏恒例のピクニックを19日、ブエナパークのボイセランク・パークで催し、約180人の参加者が和気あいあいと親睦を深めた。バーベキューやカキ氷に舌鼓を打ち、ラッフル抽選会などを堪能、各種ゲームでは100度近い猛暑にもかかわらず子供たちが元気いっぱいに駆け回る活躍を見せた。
ボールリレーで、力を合わせる子どもたち
森岡良尚会長が、開会のあいさつに立ち、多くの参加に感謝し、早朝からの奉仕に労をねぎらった。「父の日の今日は、暑い日になったが、楽しんで下さい」と呼びかけた。
来賓を代表したあいさつで、南加県人会協議会会長の森ジョージさんは、同県人会の歴史の長さについて「1910年に設立し、今年で106年になり、南加で5本の指に入る」と、1世紀以上にわたる会の継承を称賛した。会員の活躍は県人会内にとどまらないとし、コミュニティーへの貢献を紹介。先月、協議会が主催したチャリティーゴルフ大会では、多くの会員が運営に携わった上に、広島県人会がホールインワン賞をスポンサーするなど、多大な協力に謝意を表した。協議会協賛のLA七夕まつりと、協議会主催の演芸会への支援を求めながら、さらなる活躍に期待を寄せた。
会場には、ホットドッグや焼そば、とうもろこしを焼く香ばしい香りが漂い、食欲をそそった。暑い日は、やはりカキ氷が人気で、行列を作り各自が、あずきや抹茶、ミルクなどの好みの味を満喫していた。
とうもろこしを焼く会員
エンターテインメントは、趣を変えてジャズバンドの生演奏を初めて取り入れた。「上を向いて歩こう」など日本の歌も披露され、賑やかなピクニックをいっそう盛り上げた。
炎天下で、暑さを吹き飛ばす活躍を見せたのが、次世代を担う子供たちだった。徒競走やボールリレー、リングリレー、空き缶釣りなどで、フィールドを一生懸命に駆け回り、声援を送ったおじいちゃん、おばあちゃんを喜ばせた。ご褒美のおもちゃを手にし、満面の笑みを浮かべていた。
協議会会長の森さんは「暑さの中で、カキ氷や、すいかなどを食べ、夏らしいピクニックだった。参加者が親睦を図り、ジャズバンドも他のピクニックとは違った雰囲気でよかった」と述べた。森さんによると、協議会が呼びかけた熊本地震の被災地救済の支援で、広島県人会はいち早く対応し、義援金2500ドルのチェックを贈ったという。さらに、会員個人からの寄付も多く、総額5000ドル以上が広島県人会から寄せられた、とたたえた。
リングリレーで競い合う女の子
森岡会長は、ピクニックを振り返り「子どもから高齢者まで、みんなが楽しむことができたのがよかった」と喜んだ。「食事やおみやげ、抽選会の賞品などの準備は、高齢会員がこの日に備えて頑張ってくれた。また当日は、多くの若い人が手伝ってくれた」と褒めた。
熊本地震の同県人会の支援について森岡会長は、広島で2年前に起こった土砂災害の際に助けられたとし「その恩返しの気持ちも込めて、みんなが寄付したのだろう」と、会員の善意を推し量った。
広島県人会は、会員の高齢化が進み、後継者問題に直面している。森岡会長は「会員は、先人に遺してもらったこの広島県人会と、県人会館、物故会員の慰霊碑をいつまでも受け継いでいきたいと思っている」と強調する。「来年から若い人へのバトンタッチの準備を進めたい。広島県人会の伝統を教え、若い人をみんなで褒めながら育てたい」と、抱負を述べた。【永田潤、写真も】
好みのご褒美を探す子どもたち
冷たいかき氷を求めて行列を作る参加者
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