大坂なおみが始球式、前田が捕球:大谷や二世週祭女王参加、花を添える
報道陣のカメラに向けてポーズをとる(左から)ドジャースの前田健太投手、大坂なおみ選手、米国歌を演奏したミュージシャンのMIYAVIとエンゼルスの大谷翔平選手
米国歌をギター演奏するMIYAVI
ドジャースの「ジャパンナイト」が24日、エンゼルス戦前の本拠地球場で催され、和太鼓演奏や君が代斉唱、米国歌をギターで奏で、二世週祭をPRした。エンゼルスの大谷選手が勇姿を見せて記念写真に納まり花を添えた。始球式は女子テニス世界ランク2位の大坂なおみが務め、前田投手がキャッチ。日本のスポーツ界が世界に誇る豪華な顔ぶれがそろい、イベントを大いに盛り上げた。【永田潤、写真も】
ジャパンナイトは、日本や日本の伝統文化、芸能、ポップカルチャー、観光などを紹介する夏恒例のイベント。日系社会から大挙してファンが押し寄せ、年々賑やかさを増している。
外野の入場門前では「LA太鼓一座」が力強い演奏で、開門を待つファンを出迎えた。二世週祭からは女王とコートらが参加して愛嬌を振りまき、祭りへの参加を呼びかけた。同祭実行委員長のデイビッド・ヤマハタさんは「日本人のマエダと日系人のロバーツ監督に会えてとても興奮した。われわれが大きなモニターに映し出されて、二世週祭のいいプロモーションになった」と述べた。
君が代をアカペラで斉唱した「グレートフル・フォー」。左端がリーダーのマイケル・ムラタさん
君が代の斉唱では、若手日系人の4人組「グレートフル・フォー」が、アカペラで美声を球場いっぱいに響かせた。リーダーのマイケル・ムラタさんは「こんな大きな会場と大勢の人々の前で歌えて夢のよう」と感慨深げに語った。 米国歌は、ロックミュージシャンのMIYAVIがギターを演奏。終盤にはテンポを遅らせしみじみと聴かせると、歓声が起こった。試合前の選手の練習が終わると、ドジャースのダッグアウトの上で自身の曲を披露するミニライブを行いファンを喜ばせた。 大坂は、自身と同様にハーフ日本人を誇りとし、日本をこよなく愛するドジャースのロバーツ監督と並んで国歌を聴いた。昨年の全米オープンを日本人で初制覇した時のビデオが流され、大きな拍手の中で手を振ってマウンドへ向った。投じた一球はノーバウンドで捕手役を務めた前田投手のグローブに収まり、大きな歓声に右手を突き上げ喜びを表現した。
大役の始球式「とても光栄」
全米連覇と東京五輪に意欲
大坂なおみ
始球式を務める大坂なおみ選手
自身の生まれた1997年にちなんだ背番号「97」のドジャースのユニホームに身を包んだ大坂は、フィールドに姿を見せるとすぐに記者に囲まれ、始球式の「大役」に臨む心境を語った。ジャパンデーに招かれ「とてもうれしく光栄に思う」と喜び、始球式については「とても緊張しているけど、新たな経験としてやってみたかったので楽しみたい。初めての経験なので少し練習した。うまく投げれればいい」と話した。
2020年の東京五輪には、日本代表として出場し日本のために金メダルを取ることを目標にするだけに、質問が集中した。「来年だけど、もうみんなが興奮していると思う。オリンピックは、すべてのスポーツ競技のすべてのアスリートにとって一番大きな大会なので、金メダルの獲得はすべてのアスリートに共通していると思う」と語った。
来月の全米オープンは前年度の覇者として臨むが「グランドスラムにディフェンディングチャンピオンとしてプレーするのは初めてだけど、(得意のハードコートの)サーフェスでいいプレーがしたい。USオープンまでに二つの大会があるので、練習をしっかりして備えたい」と意欲を示した。
前田投手(中央)を囲んで写真撮影に応じる二世週女王とコートら。左から4人目がヤマハタ実行委員長
ともに日本で生まれ、日本人の母を持つロバーツ監督(右)と大坂選手は笑顔で写真撮影に応じた
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