大正クラブ役員就任式:杉山敏子氏が会長就任
前会長の福岡健二氏(右)に感謝の盾を贈呈する杉山会長
趣味の会「大正クラブ」は2月21日、モンテベロのクワイエットキャノンで新役員就任式と新年親睦会を開催した。日系諸団体の代表者や同会のメンバーなどおよそ80人が集まる中、今年会長に選ばれた杉山敏子氏の就任を祝福するとともに、同会の益々の発展を願った。
同会は1968年に大正生まれのメンバーが設立。現在はおよそ130家族が所属している。 毎年11月に主催する「健康フェア」が一大イベントとなっており、日英両語を理解する日系医療奉仕団体「JCHI」と提携し、同団体に所属する医師とボランティアおよそ80人が無料の健康診断を行っている。日本語で受診できることから、日本語を母国語とする来場者にも安心して受診できると好評を得ており、毎年多くの参加者が日ごろの健康の悩みを解消する機会となっている。 7月には健康フェアの運営資金捻出のためのダンスパーティーが小東京の西本願寺で行われている。 そのほか趣味の会として愛石部、旅行部、ダンス部がある。愛石部は月に2回活動し、毎年、石の見学旅行を実施。アリゾナ州まで使用する石を採取しに行っている。 ダンス部は毎週金曜日に活動しており、生徒たちは新城デービッド講師のもとダンスを習っている。 旅行部は昨年、日本旅行を実施。今年は6月にクルーズ旅行を計画しているという。以前はカラオケ部もあったが、杉山会長によると一昨年に廃部になった。 このように、会員はボランティアとして健康フェアの運営を手伝うだけでなく、いろいろな部にも所属し、それぞれの趣味を満喫している。 今年就任した杉山会長は「会員の協力なくして大正クラブは成り立ちません」と話し、48年目を迎える同会を継続させるため、今後もメンバーが団結し、毎年恒例の健康フェアを今年も成功させるよう呼び掛けた。 同会は大正生まれの先人によって創設されたが、大正生まれでなくても入会が可能で、現在では昭和生まれの会員が主体になっている。杉山会長は、同じ趣味を持つ人々にも気軽に足を運んでもらえるよう取り組んでいきたいと力を込めた。 第一式では前会長の福岡健二氏と、健康フェアにボランティアとして参加しているクリストファー・ホウ、ヒロシ・オダシマ両医師に感謝の盾が贈呈された(ホウ、オダシマ両医師は欠席)。 来賓として出席した在ロサンゼルス日本国総領事館の新村出首席領事、南加日系商工会議所のサンキ・キティ会頭、南加県人会協議会のハワード・ジョージ副会長が祝辞を述べた。 第二式では、ダンス部の講師を務める新城デービッド氏のダンスのほか、同クラブ有志によるカラオケやハワイアンダンスも披露され、参加者は余興を楽しむとともに親睦を深めた。【吉田純子、写真も】
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