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Writer's pictureRafu Shimpo

大正クラブ:恒例の健康フェアを開催

 血液検査を待つ来場者。18ドルの実費負担となるが毎年多くの人が利用する

血液検査を待つ来場者。18ドルの実費負担となるが毎年多くの人が利用する

 趣味の会「大正クラブ」(杉山敏子会長)は6日、小東京のメリノール教会で「健康フェア」を開催した。今年は185人が来場し、フルー予防注射や血液検査、各種診察を受け、日頃の健康の悩みや懸念を解消した。

 血圧測定を受ける来場者

血圧測定を受ける来場者

 健康フェアは今年で37回目を迎え、毎年、日本語を話す医師や看護師がボランティアとして参加。日本語で相談できるとあって、毎年多くの日本人、日系人が参加している。  インフルエンザの予防接種はメディケアカード持参の人は無料、そうでない人は実費負担、血液検査も18ドルの実費負担となるが、眼科・視力検査、血圧測定、内科、循環器・心臓科、胃腸・消化器科、皮膚科、整形外科、泌尿器科、聴力検査、指圧、鍼療法などの検診は無料で受けることができる。今年は来場者からの要望でリウマチ検診が数年ぶりに再開したという。  会場運営もすべてボランティア・スタッフによって行われ、同クラブのメンバーらが毎年手伝っている。  予防接種と血液検査などを受けてきたというモントレーパーク在住の松本久子さんは、毎年ボランティアとして健康フェアに参加。会場運営を手伝う合間に健康診断を受けているという。「主治医による検診も毎年受けているが、無料でこうして気軽に医師に相談できる機会があるのはありがたい」と話す。

 指圧も受けることができる

指圧も受けることができる

 検診を担当するのはおもに日英両語を理解する日系医療奉仕団体 「JCHI」(Japanese Community Health Inc.)に所属する医師。ボランティアとして参加していた医師のひとりで、小東京で開業する高橋パトリック医師は、16年前から健康フェアで検診をしている。「日本語が話せる医師もだんだん少なくなってきている。こうして日本語でゆっくり診察できると患者さんにも喜んでもらえるのでやりがいがある」と話した。  同クラブは毎年7月に健康フェアの運営資金捻出のためベネフィットダンスを開催。しかしその収益だけでは開催は難しく、メンバーからの寄付でも賄われているという。  杉山会長によると健康フェアは年に一度の機会とあって、毎年来る人も多いという。「日系社会から、健康フェアを開催してほしいとの要望が毎年多く寄せられるため、これからも続けていきたい」と力を込める。  会場を運営するボランティアは当初、大正クラブのメンバーが行っていたが、メンバーの高齢化が進み、同クラブでは若い人の積極的なボランティア参加を呼び掛けている。【吉田純子、写真も】

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