大相撲の改革を願う
日曜日から始まった大相撲初場所、日馬富士の不祥事引退から貴乃花親方の理事解任、さらに立行司・式守伊之助の謹慎などで大相撲が揺れています。今までも相撲の不祥事は、力士暴行死事件、大麻問題、野球賭博問題、八百長問題など数多くありました。
まったくの個人的な見解ですが、一番の原因は外国人力士が増え引退後親方になる力士も出るなど相撲ファンは世界中に広がって、環境が変わったからではないでしょうか。 日馬富士も新弟子時代から上下関係の厳しい相撲社会で鍛えられ、時には殴られ厳しく教えられたのでしょう。 よかれと思い上位者の務めとも考えた説教からつい感情が激して暴行に至ったのかも知れないし、白鵬の優勝・表彰式の万歳三唱も相撲を盛り上げるつもりだったのかも知れません。 横綱だから張り手やカチ上げは品格に欠ける、万歳三唱もふさわしくないと言われ、外国人力士は戸惑っているかも知れません。 品格など具体的に明文化されてないものは、人によってイメージが違います。どこまでが良くてどこからダメなのか。幼い頃から育った環境が違う外国人には判断が難しい。親方からの指導も部屋によって違うのでしょう。
相撲を日本文化の一つとして国際的に広め愛されるには、これらの基準を明確にし、ルール化して教育し、誰が見ても分かりやすいものにしなくてはならないと思います。 技以外のこれらの教育は講習または授業として協会が行うとか、力士全員に平等に身につくようにしたいものです。 代々相撲好きで知られる天皇にも協会は観覧願いを辞退しました。相撲フアンの一人として早くこの非常事態を正常化し、これを転機として根本的な改革を行い、ルールに反しなければどんな手段を使っても勝てばよいというのでなく、神事を加味した品格のある日本固有の相撲として、世界に愛される大相撲にしてもらいたいと願っています。【若尾龍彦】
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