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Writer's pictureRafu Shimpo

尚道会春季吟詠大会:吟士が練習の成果発揮

力強く会歌を斉唱する吟士たち

力強く会歌を斉唱する吟士たち

 国峯流詩歌吟詠・峰月流吟舞尚道会(大迫国浄・南加地区理事長)の春季吟詠大会が4月24日、ロングビーチ市のハーバー日系人会館で開催された。およそ20人の吟士が参加する中、吟士たちは日頃の練習の成果を発揮。師範として長きにわたり同会で詩吟を教え続け、今年90歳を迎えた仁田尾国萠さんに対する感謝状の贈呈式も行われた。

 同会は1年に2回、春と秋に吟詠大会を開催する。南加地区にはシールビーチ、ニューポート、モントレーパーク、ロングビーチ、コスタメサ、サウスベイ、日蓮の7支部があり、現在5人の師範が分担し指導している。  大会では同会に長年貢献してきた先人たちと、14日に発生した熊本地震で犠牲になった人々への黙とうが捧げられ、吟士たちは冥福を祈った。  その後、師範として同会で長年吟士たちを指導してきた仁田尾国萠さんのこれまでの貢献をたたえ、感謝状の贈呈式も行われた。同会に入会して52年、師範に昇格してからは43年が経過。仁田尾さんは「和歌、吟変わりなどは決して尚道会から絶やしてはいけないと宗家から教わりました。これからも宗家の教えを伝えていくことが使命だと思っています」と語り気持ちをあらたにした。  吟詠は無号から始まり、初伝、中伝、奥伝、皆伝、総伝、準師範、師範と順に吟じられた。

 2年前に入会し無号の部で本宮三香作「荒城の月」を吟じた吉田玲子さん

2年前に入会し無号の部で本宮三香作「荒城の月」を吟じた吉田玲子さん

 この日、無号の部で吟詠を披露したガーデナ支部の吉田玲子さんは2年前に友人の紹介で入会した。以前は五・七・五・七・七の和歌に節をつけたご詠歌を習っており、その時に日本独特の歌いまわしに興味を持ったという。「母が詩吟をしていたことも始めたきっかけになったと思います」と振り返る。  「詩吟は声を発する際、複式呼吸をするため、その呼吸法が健康にも良いと言われていますが、詩吟を始めてからは姿勢も良くなった気がします」と話していた。  大迫理事長は1970年に入会し、今年で吟道46年を迎えた。理事長就任は2回目となる。入会した当時はたくさんいた吟士の数も現在は減少し、その多くが80歳以上を迎え高齢化に直面している。「今後の課題は、吟士たちにはくれぐれも健康に留意し、毎週行われる練習を頑張ってもらいたい」と話した。【吉田純子、写真も】

 大迫理事長(写真左)から感謝状が贈呈された師範の仁田尾国萠さん

大迫理事長(写真左)から感謝状が贈呈された師範の仁田尾国萠さん


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