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Writer's pictureRafu Shimpo

新作七夕飾り披露、賑やかに彩る:食事やゲームを楽しみ親睦深める

ピクニックで親睦を深めた宮城県人会のたメンバー


ちびっ子剣士「拙者がスイカを割ってご覧に入れよう〜」

 LA七夕まつりへの貢献で知られる南加宮城県人会(米澤義人会長)は14日、モントレーパークのジョージ・エルダー公園で毎年恒例のピクニックを開催した。会員やゲストなど70人以上が参加し、食事やゲームを楽しみ親睦を深め、今夏の七夕まつりに出品する飾りの新作4点を披露した。

 明治35年に創立された宮城県人会は今年で117年目を迎える。年間の行事として新年親睦会、ボウリングやピクニック、そして七夕をはじめとする宮城県ゆかりのイベントへの協力を行っている。  ピクニックでは、バーベキューや持ち寄った料理、かき氷などを楽しみ、昼食の後にはゲーム大会が行われ、スプーンレースや綱引き、ドーナツ食い競争やスイカ割りなどを元気いっぱいに競った子どもたちは、

「スプーンレース」では子どもが大活躍

 たくさんの賞品の中から思い思いの品を嬉しそうに選んでいた。  宮城県人会のピクニックといえば無くてはならないのが七夕飾りだが、今年も直径約22インチ、高さ約8フィートの飾り11個が飾られ、賑やかにピクニックを彩った。  中でも新作としてお披露目された七夕飾りは4個。今年の干支である「いのしし」の飾りには新元号である「令和」の2文字と日の丸が描かれている。「絆」と題した飾りは人々のつながりの大切さを表し、虹をテーマにした「レインボー」はひときわ色鮮やか。今年のロサンゼルス七夕まつりのテーマにちなんだ「星のロマンス」は米澤会長の孫が制作した力作だ。披露された飾りは8月9、10、11日に小東京で開催される七夕まつりに出品される。  米澤会長の発案で始まった七夕まつりは今年で11回目を迎える。「日系団体の小さなグループが協力しあっていけたら良い。七夕を始めたのもその理由からで、七夕をこちらに持ってくるのが私の夢でもあった」と語る。  開始当初は、米国で制作するための材料の調達や工夫から始めなくてはならなかったが、それが今では毎年多くの飾りが出品されるようになり、今年も150個以上が期待されている。

ドーナツ食い競争で奮闘する子どもたち

 七夕まつりの実行委員会は、8月3日までの毎土曜、小東京の交番で飾り制作のワークショップを行っている(午前10時〜午後4時)。また、七夕まつりには会長夫人の純子さんを中心に「おにぎりブース」を出す。高菜のおにぎり二つで4ドル(予定)は収入度外視の破格だが、地域に貢献することを主眼とする米澤会長らしい。会場での人気は間違いない。  17日から10月6日までジャパンハウスで開催される「BAKERU」展は宮城県を含む東北地方の郷土芸能と現代のデジタル技術を組み合わせた展示で、楽しみにしているという。さまざまな世代の人が支え合い、誰でも一緒になってやっていくことが大切だという米澤会長。これからの世代交代がうまくいくことが目下の願いである。  のどかな1日を過ごした親睦ピクニック。それぞれに作者の思いを乗せ、カラフルな飾りが風にたなびく様子は公園の緑によく映え、美しかった。【長井智子、写真も】

ランチを楽しみながら親睦を深める会員とゲスト参加者


白熱の「ドーナツ食い競争」。ミニドーナツならおちょぼ口にも勝算あり?


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