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Writer's pictureRafu Shimpo

日本代表に熱い声援:健闘たたえ「よく頑張った」

ベルギーに敗れ、残念な表情で拍手を送る日本サポーター

 サッカーW杯ロシア大会決勝トーナメント1回戦、日本―ベルギーのテレビ応援観戦が2日、トーレンスで行われ日本サポーター約20人が集結し「ニッポン!」と声をからせて熱い声援を送った。2―3で惜敗したものの、日の丸を背負った重圧の中で1次リーグを突破し、この試合では強豪ベルギーに2点を先取し、苦しめた日本代表の健闘に「よく頑張った」などとたたえるとともに「ありがとう」と感謝の意を表した。

 前半を0―0で折り返した日本は、後半開始早々に先制。勢いに乗ったまま追加点を奪うと、会場は最高潮に達した。誰もが勝ちを信じ、初の8強入りを思い浮かべた。  だが、FIFAのランク61位の日本に対し、ベルギーは3位で、欧州の名門チームでプレーするスター選手らを擁する。1点を返し反撃の狼煙を上げた相手に、日本は防戦が目立った。参加者は、懸命の応援で盛り上げたが、追いつかれる。同点のまま試合終了が近づき、延長そして、PKを予想したが、ロスタイムに3点目を許すと、ため息が漏れ、間もなくタイムアップ。

後半、日本の2点目のゴールを喜ぶサポーター

 サポーターは「惜しい」「勝てた試合だった」「甘くはなかった」などと悔しさを滲ませながら日本の敗退を受けいれ、「よくここまで来た」「いい夢を見させてもらった」などと、気持ちを入れ替えていた。  ウエストLAに住む柿本知子さんは、東京で暮らしていた時は毎回のW杯の日本戦をスポーツバーで見て盛り上がったことから今回も「みんなで見て応援したい」と、女優と通訳の仕事を休んでイベントに参加した。「もう少しで勝てたので悔しい。いい試合を見せてもらったので、選手は胸を張って帰国してほしい」と話した。柿本さんは、二世週祭の音頭の振り付けを担当する藤間勘須磨師の弟子で現在、本番に向けて稽古に励んでいるという。日本代表の敗退決定からすぐさま気持ちを取り直し「今度は二世週祭に向けて頑張り、100歳の師匠と日系社会を盛り上げたい」と抱負を述べた。  応援イベントを主催した「Bridge USA」の社長、石井義浩さんは、試合について「世界3位のベルギーを苦しめ、日本のサッカーがいかに進歩したかを証明できた。最後で負けたのは、底力の差なのかと思う」と分析。「2点リードし、いけると思ったので、実に残念だけど、よく攻めていい試合だった」と称賛した。イベント主催に関しては「サポーターのみなさんが応援し、日本の活躍に興奮してもらえてよかった」と喜んだ。【永田潤、写真も】

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