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Writer's pictureRafu Shimpo

日系女性5人を表彰:受賞励みに一層の社会貢献

ウイメン・オブ・ザ・イヤーの表彰式。左から山口・南加日系婦人会会長、エンドウさん、筋師さん、川口さん、芥川さん、トクナガさん、キタJACL・LA支部長

ウイメン・オブ・ザ・イヤーの表彰式。左から山口・南加日系婦人会会長、エンドウさん、筋師さん、川口さん、芥川さん、トクナガさん、キタJACL・LA支部長

 南加の日系社会において社会奉仕で功績を挙げた女性を顕彰する2016年度「ウイメン・オブ・ザ・イヤー」賞の授賞式が1日、モンテベロのクワイエット・キャノンで開かれた。受賞者5人は、受賞を励みにより一層の社会貢献を誓い、見守った参加者約300人が温かい拍手を送った。

 同賞は1963年に始まり、南加日系婦人会と日系市民協会(JACL)ロサンゼルス・ダウンタウン支部が毎年選出し、共同で顕彰している。54回目の今年の受賞者は、川口利江さん、筋師・バーバラ・美智恵さん、芥川婦身さん、エレン・エンドウさん、キャロライン・トクナガさん。5人は、それぞれの分野でリーダーシップを発揮し、長年にわたり所属する各団体で要職に就くなど社会に献身する。授賞式では、各受賞者の経歴や逸話などを紹介するごとに、拍手と歓声が沸き起こった。  南加日系婦人会の山口淑子会長が開会のあいさつに立ち、受賞者について「多大な功績を挙げ、コミュニティーに利益をもたらした。長年の活躍とリーダーシップに謝意を表し、ここに顕彰したい」とたたえた。JACL・LA支部のジョージ・キタ支部長は「母の日に近い恒例のイベントとなった表彰式で、日系社会を挙げて受賞者を祝うことができるのがすばらしい」と述べた。  芥川さんが、受賞者の代表謝辞に立った。名誉ある賞を受け「光栄で心から感謝したい。今後も生涯現役をモットーに、コミュニティーに奉仕の精神と日本文化を伝えたい」と誓った。  川口さんは、奉仕団体「昭和会」の会長を務めるほか、さまざまな団体に属して活動。奉仕を始めるきっかけは「子どもたちを育てた後に、社会に貢献する気持ちが自然に出てきた」と話す。現在は、高齢者の支援を掲げ、協力を求めている。  二世週祭の女王とコートなどの着物の着付けを行う筋師さんは「楽しいから長い間、続けることができた。気がついたら50年という感じ」と振り返る。女王候補者の要望に応え、今年から着付けを教えるといい「若い日系人に日本文化を伝え、それをずっと伝えてもらえればいい」と願う。  茶道と着物の着付けを主に教える芥川さんは、幼稚園と小中高校を回り、日本文化の紹介に努めている。「社会のために自分のできることをしたい」という一心で40年継続する。「生涯、死ぬまで教え続けていきたい」と、文化継承の思いは強い。  エンドウさんが日系社会にかかわるようになったきっかけは「日系の団体でリーダーを務めた父の影響。40年以上ずっと続けてきた」と説明。昨年は子宮がんを克服し「健康を取り戻すことができた。今はとても忙しくて自分の時間が持てないけど、今後も社会のために尽したい」と抱負を述べる。  元教員のトクナガさんは12年前の引退以来、所属するセンテナリー・メソジスト合同教会を通し、子どもたちの教育プログラムに特に力を入れている。受賞について「とても光栄で、コミュニティーは、女性の力を必要としているので、ますます奉仕に励みたい」と意欲を示している。【永田潤、写真も】

ウイメン・オブ・ザ・イヤー賞の表彰を受けた前列左から筋師さん、エンドウさん、川口さん、芥川さん、トクナガさん

ウイメン・オブ・ザ・イヤー賞の表彰を受けた前列左から筋師さん、エンドウさん、川口さん、芥川さん、トクナガさん


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