暑さ吹き飛ぶグランドパレード:小東京を活気で満たす
浴衣姿のハネトとともに登場した青森のねぶた
「日系の文化と地域社会をたたえる」をテーマに開催されている今年の二世週祭。13日にはコロネーションボウルが、14日にはグランドパレードが行われ、祭りは佳境に入った。 13日夜に小東京のアラタニ劇場で行われたコロネーションボウルではサンファナンドバレー日系コミュニティーセンター推薦のジャクリン・ヒデミ・トミタさん(24)が新女王に輝き、パレードでコートとともに登場した。【吉田純子、写真も】
今年のグランド・マーシャル、佳緒里・奈良・ターナーさん。白馬の馬車に乗って登場
今年の音頭ダンスの振付けは花柳禄福美が担当。グランドパレード当日は猛暑にもかかわらず、各社中和服姿でキレのある音頭を披露した。
伊達めぐみの「星の舞」と、天童よしみが歌う「ソーラン祭り節」の2曲に合わせて、同社中を先頭に、ほかの社中もあとに続き音頭ダンスを舞った。
パレードには伊達めぐみ本人も登場し、歌声を披露した。
今年のグランド・マーシャルはエミー賞受賞のハリウッドのメイキャップ・アーティスト、佳緒里・奈良・ターナーさん。パレード・マーシャルは日系人女優で、今年6月に全米公開したアクション映画「ティーネエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」で女忍者「カライ」役を演じたことで知られるブリタニー・イシバシさんが務めた。
浴衣姿のトミタ新女王とコートの7人はフロートに乗って登場し、コミュニティーの人々に初お目見えした。
パレード・マーシャルの日系人女優ブリタニー・イシバシさん
今年の二世週祭実行委員長のデビッド・テラガワ氏をはじめ、パイオニア賞を受賞したテリー・タナカ、エミコ・ヤマダ、サカエ・アラタニ、トム・ヤマモト、芥川義則の5氏、フランシス橋本コミュニティー・サービス賞を受賞した文化堂、小東京公共安全協会(交番)、マンザナー委員会の3団体、インスピレーション賞受賞者のロドニー・カゲヤマ、レスリー・タマキの2氏のほか、着任したばかりの千葉明・在ロサンゼルス日本総領事もパレードに登場した。
太平洋戦争、朝鮮戦争、ベトナム戦争の日系退役軍人、日系諸団体の代表者やこれまで日系コミュニティーの発展に尽力してきた貢献者たちもオープンカーに乗って姿を現し、沿道からの声援に笑顔で手を振り応えていた。
もうひとりのインスピレーション賞受賞者で昨年11月に死去した故ジョン・JT・タマキ氏に代わり母のアナ・メイさんがパレードに参加。「天国のジョンもみなさんからの声援を喜んでいると思います」と語った。
今年も青森のねぶたがお目見えし、浴衣姿のハネトの「ラッセーラー」の掛け声とともに小東京に活気を与えた。
映画「ベスト・キッド2」や「フォー・ルームス」などに出演した日系人女優タムリン・トミタも毎年音頭に参加。今年も和服姿で登場した
実行委員長賞に選ばれた羅府新報社は、マイケル駒井発行人をはじめ、二世週祭の秋田犬マスコット、社員らがトローリーに乗り込みパレードに参加。沿道からは「羅府新報、頑張ってー!いつも読んでるわー!」など温かい声援が贈られ、コミュニティーからの温かい支援に感謝し、声援に応えた。
13、14両日は小東京で日本文化を紹介するさまざまな展示も開催された。日米文化会館(JACCC)では表千家による茶道の実演、いけばな教授会によるいけばな、陶器、木目込み人形の展示のほか日系婦人会のバザーなども催された。
JANM前の広場では「第8回目ロサンゼルス七夕まつり」も開催され、色とりどりの七夕飾りおよそ150本が小東京をあざやかに彩った。
沖縄の伝統芸能である琉球舞踊も披露された
可愛いちびっこたちも音頭ダンスに夢中
阿波踊りの一行も登場
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