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Writer's pictureRafu Shimpo

東京につながるリオ五輪

 世界のトップアスリートたちが日々、努力を重ね目指してきた大舞台が、ブラジル・リオデジャネイロでいよいよ始まる。来週5日に開幕し、21日までの15日間、実際は開幕前からの競技があるため16日間、熱戦が繰り広げられるオリンピックだ。  五輪・パラリンピックの開催は、南米大陸では今回が初。歴史的な大会というものの、開催地の決定当初から心配された準備の遅れや運営上の不備などの嫌な予想は、ズバリ「的中」してしまった。  開幕が迫りオリンピックムードが高まる一方で、政治や不況など国内事情悪化の影響を受け、競技施設や選手村などの建設が大幅に遅れた。各国から選手らが到着したにもかかかわらず、依然として各所で工事が行われているという。開幕までに間に合うのか、とハラハラさせたが、どうやらギリギリで滑り込むようだ。  現地ではまた、デング熱やジカウイルスなどの感染症の問題が指摘されている。ゴルフ、サッカーなどプロスポーツ界の世界一流の数選手が、自身と家族への健康の影響を考え、不参加となり少し残念。犯罪率が高く、選手のみならず観戦者が巻き込まれる恐れもあるため心配。さらに、ここ数カ月、世界各地でテロが続発していて、スポーツ・平和の祭典が標的にならないよう絶対に防いでもらい、競技に集中したい。  今大会は28競技、306種目に分かれ、陸上やサッカー、体操、バスケットなど人気スポーツはもとより、カヌーやセーリング、馬術、射撃など五輪以外では、めったにテレビで放送されないものを見ることができ、おすすめ。  リオとアメリカの日付は同じで、時差はニューヨークで1時間、LAは4時間と少ないため、多くの競技がテレビで同時生中継され熱戦が伝えられる。やはり、録画よりもライブで見る方が気持ちが入るため、のどをからさない程度に、控え目に声を張り上げ、母国の選手を応援してほしい。2020年の夏季五輪・パラは、56年ぶりに東京に戻ってくる。4年後につながるリオ五輪が待ちきれない。【永田 潤】

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