東海岸一帯で記録的な大雪:LAXでも欠航相次ぐ
ワシントンDCなど東海岸一帯が記録的な大雪と暴風雨に見舞われている。これまでにワシントンDCをはじめノースカロライナ州、バージニア州、メリーランド州、ペンシルベニア州で非常事態が宣言された。ロサンゼルス国際空港(LAX)から東部への空の便にも影響がでており22日、LAXでは78便が欠航となった。
LAXからの欠航便はワシントンDCをはじめメリーランド州のボルチモア、ノースカロライナヘ向かう便で、全米では22日におよそ2700便、23日には2900便、計5600便が欠航となった。 フィラデルフィア国際空港は悪天候のため23日、すべての離発着便が欠航となった。今回の暴風雨と大雪で全米ではおよそ7700万人の空の便の利用者に影響がでたとされている。 全米気象局によると、ワシントンDCでは22日から23日にかけて30インチ(76センチ)近い積雪が予想されており、1922年に28インチ(71センチ)の積雪を記録し100人の犠牲者を出した大雪を上回る勢いとなっている。 ニューヨークやロングアイランド、ニュージャージーでは暴風雨警報が発令され、ニューヨークでは暴風を伴う8〜10インチ(20〜25センチ)の雪が、ペンシルベニア州の南東部やフィラデルフィアでは10〜16インチ(25〜42センチ)の積雪が予想されている。 東海岸一帯に出された暴風雪警報や注意報でおよそ3千万人に影響が出ているとされている。各地の食料品店では悪天候のため食料の運搬が滞り品切れ状態の店舗もでている。 アーカンソー州やテネシー州では22日、州政府機関が閉鎖され、ワシントンDCでも同日、連邦政府機関の閉鎖が決定した。 またワシントンDCをはじめメリーランド州やバージニア州北部の都心部では公共交通機関が22日から25日まで、バスや列車などの運行停止を発表した。 悪天候による交通事故でこれまでにノースカロライナ州で4人、ケンタッキー州とテネシー州でそれぞれ1人の死者が確認されている。【吉田純子】
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