森岡会長が2年目留任:創立105周年記念を祝う
新年と創立105周年記念を祝った広島県人会のメンバーら
南加広島県人会は2016年度総会を1月31日、モンテベロのクワイエットキャノンで開き、就任2年目の森岡良尚会長の留任が決まった。新年親睦会には88人が参加し、創立105周年記念を1年遅らせて祝うとともに、福引きや手品などを楽しみ盛り上がった。
新年のあいさつを行う森岡会長
新年のあいさつに立った森岡会長は、昨年の夏に研究調査のため来米した広島大学病院の医師団14人による健診について報告した。広島県人会館で15日間行い、約600人が受診し「県人会員だけでなく、一般からも多く参加し意義のある健診だった」と胸を張り、会員の多大な協力に謝意を表した。昨年1年を振り返りながら「無難に終えることができたのは、みなさんのおかげで、今年もよろしくお願いします」と、会への継続した支援を呼びかけた。 同県人会は昨年、105周年を迎えたが、およそ5年に1度の同大学病院の健診と重なったため、祝賀の記念行事を取りやめ、健診の協力に専念した。節目を祝った新年会では、昨年行う予定だった長寿会員への表彰に加え、功労会員の活動をたたえた。長寿会員15人は県から、功労者の井川隆実さん(前会長で県人会の発展に寄与)、井川齋さん(前事務局長で創立100周年の記念誌の編集・発行に尽力)の2人には県人会から、それぞれ表彰状が贈られた。 席上、会員子弟の大学生2人に対する奨学金授与式を催した。サンホゼ大で情報学を専攻するアシュリー・桃花・アレクサンダーさんと、ボストン大で看護学を学ぶジョイ・タツコ・ヤマサキさんの代理の父ブライアンさんに500ドルのチェックが手渡された。 アレクサンダーさん
が代表で、あいさつし「すばらしい団体の広島県人会から奨学金をいただいてとても光栄」と謝意を表した。アレクサンダーさんは米国人の父と、広島出身の橋本理恵さんを母に持つ。両親から両国の文化と日本語を学び、ハーフ日本人としてのアイデンティティを大切にしているという。「これからもご指導をお願いします」と、きれいな日本語で謝辞を締めくくった。高校時代の夏休みには、県人会を通し派遣された広島県が主催するユース交流プログラムに参加し「文化や歴史など多くを学ぶことができた」と話し、貴重な経験を積んだ。学期間の休みには帰郷して、ピクニックなどの県人会のイベントに参加する意志を示した。
森岡会長によると、一昨年の9月から1年間に15人の会員が他界し、多くの会員は心を痛めているという。敬老の精神を重んじる県人会は、「お年寄りに幸福で長生きしてもらいたい」との思いから、新年会の会場に「福寿」と揮毫した大きなバナーを掲げ励ました。
森岡会長は、今年の抱負として「会員の皆が、各催し物に遠慮なく参加してもらえる楽しい県人会にしたい」と述べた。会の永続を願っては「先輩から広島県人会という立派な財産を遺してもらっているので、われわれが『ヒロケン』(英語を話す3、4世の若者グループ)の人たちに伝えて、先人の遺志をずっと受け継いでいきたい」と語った。【永田潤、写真も】
新年を祝い乾杯する広島県人会のメンバーら
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