目抜き通りをパレード:北米沖縄県人会は500人参加
開幕を前日に控えた世界ウチナーンチュ大会のパレードが26日、沖縄県那覇市の国際通りで開かれた。北米沖縄県人会(國吉信義会長)は、県人会の横断幕を先頭に、各部会ののぼりを掲げ、約500人が胸を張って行進した。
パレードは、78団体中、最多の約1800人参加のハワイ県人会を先頭に、世界28の国と地域と日本全国の県人会から約5800人が、市の目抜き通りを各国の国旗を持ったり、民族衣装を身にまとい、祭りと音楽、踊りを披露しながら、約2時間半にわたり練り歩いた。 沿道からは、多くが前回大会以来5年ぶりの里帰りを果たした同郷人らに「おかえりなさい」「待ってたよ」「ようこそ」などの大きな声援が送られた。参加者は、「帰ってきたよ」「ありがとう」などと、手を振って応えた。観衆は親戚や同級生など旧友を見つけると、感情を抑えることはできず、歩道から飛び出し、抱き合ったり、一緒に写真を撮るなどし、久しぶりの再会を喜んでいた。 ロサンゼルスで2013年に開かれた「若者ウチナーンチュ大会」に参加した金城さつきさんは、当時世話になった北米沖縄県人会の比嘉朝儀顧問を見つけると「お世話になりました」と、謝意を伝えた。金城さんは、同大会で各国から参加した多くの同世代の沖縄系の若者と交流し、今でも連絡を取り合っており「今日は南米や他の国々のウチナーンチュに久しぶりに会うことができて本当にうれしかった」と喜んだ。 北米沖縄県人会の國吉会長は、パレードについて「非常に多くの人たちに、応援され、温かく迎えてもらった」と述べた。翌日からの公式行事について「スケジュールがぎっしり詰まっている。とても楽しみにしている」と話した。初めて沖縄を訪れた米国生まれの会員の参加が多いとし、「沖縄のルーツを確かめ、沖縄の優しさや、沖縄の力を肌で感じて、沖縄のつながりを持ってほしい。『最後は、沖縄に来てよかった』と、感動できるウチナーンチュ大会にしてほしい」と、期待を込めた。 パレード後の県庁前では、前夜祭が行われ歌や踊りで、大会の機運を高めた。【永田潤、写真も】
Commentaires