立川・サンバーナディノ:ロサンゼルス・名古屋:姉妹都市交流60周年を祝う
活発な相互交流に尽力:日米の懸け橋に敬意表し
総領事(右)から賞状を贈られる立川・サンバーナディノ姉妹市委員会のアビラ委員長
在ロサンゼルス日本国総領事館は5月24日、1959年に姉妹市提携を締結した立川・サンバーナディノ姉妹市委員会およびロサンゼルス・名古屋姉妹都市委員会に対して、両委員会が60年にわたり活発な相互交流に尽力し、両市および日米をつなぐ懸け橋であり続けたことに敬意を表し、総領事表彰を行い記念のレセプションを総領事公邸で催した。
千葉明総領事はあいさつで「日本で60年は『還暦』、一回りしたという意味で新たなスタートと捉える。姉妹都市関係を長きにわたり継続し日米の懸け橋としての役割を存分に担ってきたことに敬意を表する」と述べた。
総領事から賞状を贈られるロサンゼルス・名古屋姉妹都市委員会のワインバーグ委員長
続いて、立川・サンバーナディノ姉妹市委員会のマイケル・アビラ委員長とロサンゼルス・名古屋姉妹都市委員会テルコ・ワインバーグ委員長が千葉総領事から総領事表彰を受けた。 東京都立川市から60周年記念交流会のために当地を訪れた清水庄平市長は、総領事表彰されたことに謝意を述べ、国際交流に一層励む姿勢を示した。 ジョン・ヴァルディヴィア・サンバーナディノ市長、ロサンゼルス市国際問題担当ニーナ・ハチジアンさん、立川・サンバーナディノ姉妹市委員会の市川和子委員長も順次あいさつに立ち、今後も友好な姉妹都市関係を続けていくことを誓った。 生徒の伴奏で君が代を斉唱する参加者[/caption] 会の冒頭、日米の国歌斉唱が行われた。「君が代」のピアノ伴奏と斉唱を行ったのは、立川市の意見発表選考会で応募者3千人から選ばれた同市中学生15人の中の女生徒2人。生徒はそれぞれ「テスト期間中で練習時
生徒の伴奏で君が代を斉唱する参加者
間が取れなかったが、人生でまたとない貴重な経験が持てたので嬉しい」「斉唱の立候補者が他にいなかったら手を挙げようと思っていた。歌を習っているわけではないので緊張したけれどチャレンジして良かった」と安堵の表情。
レセプションの料理に舌鼓をうつ生徒ら
60周年を機に意見発表会を企画し生徒を引率した同市の清水市長は、15人について「自分の想像をはるかに超えたしっかりした印象。足を踏ん張って日常を送っているなと感じた」女子生徒が14人と多数を占めたことにも触れ「自信を持って社会へ泳ぎだすきっかけを作ることができた。参加した子どもたちはそれができる素質や能力を持っている」と期待をのぞかせた。
立川・サンバーナディノ姉妹市委員会の市川委員長は、同委員会企画の派遣高校生交流が会員の私財の寄付で賄われていることを説明。「今年は記念の年なので例年よりも1人多い4人を選考」。来月に迫る派遣期間開始を心待ちにしている。
国際連合の国際司法裁判所裁判官に選出された岩沢雄司さん(同市出身)は1971年、第9回派遣高校生として渡米経験がある。
立川・サンバーナディノ姉妹市委員会の海外派遣事業を経た生徒が成人し国際社会で活躍することで、関係者らは活動に対する確かな手応えを得ている。【麻生美重、写真も】
総領事公邸の日本庭園で集合写真に納まる参加者
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