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Writer's pictureRafu Shimpo

米国代表のショウジ兄弟:「リオ五輪でメダルをとる」


兄弟揃って代表入りし、リオ五輪を目指すエリック(左)とカウィカ

兄弟揃って代表入りし、リオ五輪を目指すエリック(左)とカウィカ

 来年8月に迫ったブラジル・リオデジャネイロ五輪で、男子バレーボール米国代表の日系人カウィカと、エリックのショウジ兄弟の活躍に期待が寄せられる。子どもの頃から抱く「オリンピック選手になりたい」という夢を目指してバレー一筋に打ち込んできた兄弟は、初の五輪に向け「故郷のハワイ、そしてアメリカ合衆国の代表としてメダルを持ち帰りたい」と意気込んでいる。【永田潤、写真も】

 ショウジ兄弟は、バレーが盛んなハワイ(ホノルル)で生まれた。父デイブさんは元バレー選手、母マリーさんは元バスケットボール選手、姉コウビーさんはバレー選手という、恵まれた環境のスポーツ一家で育った。


チームが得点を挙げ、両手を挙げて喜ぶエリック

チームが得点を挙げ、両手を挙げて喜ぶエリック

 ハワイ大女子バレー部で監督を務める父は、34シーズンという同大学での指導歴の中で、4度全米制覇に導き、名伯楽として知られている。英才教育を施された2人は、中学、高校で抜きん出た才能を発揮。数々の個人タイトルを獲得し、ともに名門スタンフォード大に進学した。卒業後は渡欧して腕を磨き、米国代表入りを果たした。  現在はドイツのプロリーグで、同じチームに在籍する。代表チームは、兄カウィカが5季目、弟のエリックは3季目を送り、来年夏の五輪に照準を合わせる。

弟エリック 重責の「後衛のキャプテン」  弟エリック(25)のポジションは、リベロ(攻撃に参加しない守備専門選手)。サーブを確実に拾う守備力に定評があり、レギュラーで試合に出場する。「僕の役割は、敵のサーブをレシーブしてパスを回し、攻撃につなげること」と、「後衛のキャプテン」としての重責を担う。  一般人並みの身長184センチは、2メートルを超える長身の選手に混じると小さく見えるが、コートでの存在感は大きい。ベンチからの戦術を伝え、得点を挙げる度に声を張り上げ盛り上げる。  他の大会と比べて、代表チームでの戦いは「違う国の強豪チームと対戦するのでおもしろい」と話す。オリンピックイヤーの来年への調整を問うと「来年のことを考えるのはまだ早い。2016年のシーズンへの準備は長い道のり。今年は昨年に比べていいシーズンを送っている。今はあまり考えず一日一日の練習をこなし、最善を尽くして戦うだけ」と慎重に答える。


試合前の練習でスパイクを打つカウィカ

試合前の練習でスパイクを打つカウィカ

 「われわれチームのリオでの一番の目標は、もちろんメダルをとること。でも今は、毎日の練習に集中し、個人が技術を高めて、日々上達すればいいと思っている」  ジョン・スペロー監督は、エリックに絶大な信頼を置く。チーム不動の正リベロについて「昨年の世界選手権でも世界のとてもパワフルなジャンプサーブを確実に拾い活躍したすばらしい選手だ。後衛の管理はエリックに任せている」と評する。「まだまだ成長する選手なので、これからが楽しみだ」

兄カウィカ 「ベストを尽し戦う」と闘志  兄カウィカ(27)は、控えのセッター。ピンチサーバーとして起用されると、威力のあるジャンプサーブでサービスエースを決め、流れを引き寄せる実力を持つ。身長198センチ。  米国代表としては「そんなにはプレッシャーを感じることはない」といい「故郷のハワイは、とてもバレーボールが人気で、ハワイとアメリカの代表として、プレーできることを誇りに思って、バレーボールを楽しんでいる」  リオ五輪では「ハワイアン、アメリカ人そして、中学、高校生の頃に夢見たナショナルチームの一員としてベストを尽して戦い、国にメダルを持ち帰りたりたい」と、闘志を燃やす。


堅守を誇るエリックのレシーブ

堅守を誇るエリックのレシーブ



チームメートと抱き合って勝利を祝福するショウジ・ブラザーズ(中央)

チームメートと抱き合って勝利を祝福するショウジ・ブラザーズ(中央)


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