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Writer's pictureRafu Shimpo

米国健闘、男子団体で3位:南加から10人参加:小東京在住の多田ベスト16

ベスト8の女子チーム

 国際剣道連盟(FIK)が主催する2018年世界剣道選手権大会に全米チームが出場し、男子が団体戦で3位入賞を果たした。南加からは10選手が選抜。強豪国を相手に奮闘した。  1970年に第1回大会が東京で開催されて以来、3年ごとに各地で開催されている世界最大の国際剣道大会。  今年は9月14日から16日までの3日間、韓国、仁川市において第17回大会が開催された。世界約40カ国から剣士が集結。  米国チームは男子9人、女子5人が出場した。南加からは10選手を送り出し、ネブラスカ州オマハ、ミシガン州デトロイトから各1選手、北加からの2選手、そして日本で調整を進めていたチームメートらが現地で合流した。  米国勢は団体戦で、男子が日本、韓国に次ぐ第3位に入賞。女子はカナダに敗れベスト8となったが、ユリ・キルが敢闘賞を受賞した。

個人戦でベスト16に入った多田(左)。右は前川

 個人戦では、ケイシー・多田とエスター・キムが女子の敢闘賞を、ベスト8に残ったジェラード・畠山とジェイソン・ブラウンズが男子の敢闘賞をそれぞれ受賞した。  小東京在住で剣道歴10年の多田は「これまで剣道をしてきた中で一番の試合ができたと思う」と納得した表情。個人戦ベスト16の成績にも「惜しくはあったが満足している」と顔がほころぶ。  今回世界大会初参加、日本で調整し大会に臨んだ前川紗貴子は「ベスト16は悔しい結果。次の3年後に向けさらに頑張りたい」と再挑戦を誓った。  今回初めて米国チームのキャプテンを務めた剣道歴26年のジェイソン・ブラウンは06年に20歳で初めて本大会に出場して以来、5大会連続で代表に選ばれている。「個人戦も大事だが、チームとしては団体戦がメイン」チームワークを保てるかどうか、キャプテンとしての重責から、大会前は「とても不安だった」と吐露する。  連覇を続ける強豪日本や大会開催国の韓国に次ぐ3位の結果に、「みんな本当によくやったと思う」安堵したようすで語った。  チーム全体のコンディションを管理する品田俊太朗コーチもチームの健闘をたたえた。今大会へ向けては、素振りや筋肉トレーニングなど日々の基礎練習を選手に指示することに従事。他州からの選手を含め、大会へ向けて2年間稽古を積んだ。「毎週末合同で練習に励み、家族のように仲良くなった。チームワークは最高だった」  次の世界選手権は3年後のフランス大会。若い剣士たちが腕を上げ、将来を担える選手に育って行くことを大いに期待する。【麻生美重】

団体戦で3位に輝いた男子とキャプテンのジェイソン・ブラウン(中央)

 ▽米国チームの結果は次の通り。 男子 ジェイソン・ブラウン(主将) ジェラード・畠山(個人敢闘賞ベスト8) ジュリアン・ウィリアムズ(個人敢闘賞ベスト16) ダニエル・リー ブレンデン・ワング トラヴィス・ヒル アラシ・スティーリー サング・パーク タクロウ・ヤマオカ 女子 ケイシー・多田(個人敢闘賞ベスト16) エスター・キム(個人敢闘賞ベスト16) ユリ・キル(団体敢闘賞) 前川紗貴子 セヨン・パーク

米国選手団

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