続柄などまた日本語のこと
「続柄」の読み方を日本人の9割が間違えているとの報道を見てへーと驚いた。僕自身は日本語には同じ字や単語でも複数多数の読み方が正しいとして存在する例から、続柄も読み方は2つ使うし両方良いと思っていた。例えば日本という国名はニホンもニッポンもどちらも正しい。続柄はツヅキガラとゾクガラが共に正しいと思っていた、が違った。答えは9割の人がゾクガラと読むが間違いで正しくはツヅキガラだけだそうだ。 だが余りに多くの人がゾクガラと思って使うので最近の辞書では正しい読み方としてツヅキガラを載せると同時に、正しくないが俗説としてゾクガラとも読まれると記述しているらしい。 日本の場合はニホン、ニッポン、どちらも正しいとされ、政府の規定もなく正しい読み方を決定する法律もない。さらに日本をヒノモトやヤマトと呼んでも間違いとはされない。そう読む時代があった。いずれにせよ大和言葉がもともと有った所へ後から漢字が導入され、合う概念を当てはめたから一つの字に複数あるいはたくさんの正しい読み方が存在するのだ。上の字の例でウエ、ウワ、カミ、アガル、ノボル、ショウ、ジョウなど読み方がたくさんあるように。 情報では桟橋、総帥、謹呈など半数近くの日本人が正しく読めない例を報じていた。サンバシ、ソウスイ、キンテイだが余り使わない単語とはいえこれが読めないようでは若者だけでなく30代から50代の中心的世代の日本語力が劣化しているのだろうか。片言の英語などをやたら無意味に導入して日本語を使わないことの悪影響も一つある。 英語といえば、最近の北朝鮮の日本列島越えのミサイル発射以来、避難のための警報としてJアラートという呼び名を政府が使い出し、メディアや行政も全国一斉にそれを使っているが、日本国で日本国民の警戒のための用語なのにまたも愚かに感じる。こんな国はアジアにも西欧にも無いのでは。アラートといっても子供や老人だけでなく一般国民も余り使わない英単語。今後はこんな意味だと翻訳を通して理解し使う訳で馬鹿らしい。いざという時の言葉なのだから日本語を使うべきと思う。【半田俊夫】
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