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Writer's pictureRafu Shimpo

親方星条旗

 会員向け広報のほとんどをEメールに切り替えたが、まだまだコンピューター・アレルギーのシニアも多く、フルーの予防接種の案内を希望者に郵送することになり、封筒を節約してチラシを三ツ折にしてセロハンテープで止めて発送する第二種郵便の準備をした。この第二種郵便は安い代わりに配達に時間がかかるだけでなくいろいろ規則があって、相当うるさい代物である。  出来上がった郵便物をカウンターに持ってゆくと気難しそうな職員が抜き取り検査をする。「セロハンテープを貼ったものは受付けられない。規定のシールを使うこと。第一、テープの位置が間違ってる」  「前回はそれで良かったんですが…」と食い下がると、「前のことは知らない。とにかく規定に従わないものは受付けない」とにべも無い。  仕方なく持ち帰って翌日、半日掛かってやり直し、再び搬入すると昨日と同じ職員がチラッと壁の時計をみて「スタンダードメールなら午後2時までに持って来なければ受付けられないよ」  時計の針は2時15分である。オフィスはガランとして他に客がいるわけでもない。 「いつからそうなったんですか。オフィスは4時まで開いているんでしょう。これまでは4時までに搬入すれば受付けてもらえましたよ」と頑張ってみる。  「4時は私の帰る時間でね…」ときた。しかし昨日返した物だけに多少気が引けたのか、まあ今回に限り受付けてやるという恩着せがましい態度で、やっと受け取った。家で何があったかは知らないが、ずっとふくれっ面でにこりともしない。  郵便局員の、特に一部の内勤職員の勤務態度の悪さは困ったものだが、これだけビジネスをUPSやフェデックスにとられてもまだ親方日の丸、ならぬ親方星条旗で態度がでかい。  こちらも低料金のサービスを受けようと思うから下から出ているものの、「あんた一体ナニ様」と言いたいところを我慢して郵便局をでた。気分の悪いことこの上ない。  地球や自然にやさしくなどというキャンペーンもあるが、顧客に優しくというキャンペーンもやってもらいたいものだ。【川口加代子】

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