鈴木、充実のシーズン終える:選手とチームオーナー兼ね
鈴木らのリクルートが実を結び、42選手が登録した。ウォリアーズは、心を一つにし優勝を目指した
女子アメリカン・フットボールリーグ(WFA)のプレーオフ1回戦で、鈴木弘子のLAウォリアーズは10日、本拠地でサンディエゴ・サージと対戦し、30—51で敗れた。
第3Q、相手ディフェンスをかわし、タッチダウンを狙うガードナー(43)写真=木村一也
試合は開始早々のウォリアーズのキックを自陣5ヤードまで持ち込まれる。ディフェンスが踏ん張り、ゴールライン間際で止めるも、次の攻撃で濱口芙由紀がキャッチしたパスをファンブル。攻撃は相手に移り、サージ得意のオープンランでタッチダウンを先制される。 次の攻撃でウォリアーズのランニングバック、プレシラ・ガードナーのロングゲインで、敵陣15ヤードまで攻めるも、タッチダウンを狙ったパスは、インターセプトされる。その後もウォリアーズは、肝心なところでミスが続いた。 常に2タッチダウン差を追う展開だったが、最後まで相手のオープンランを止めることができず、ウォリアーズは敗退し、今シーズンを終えた。 この日、スターターセンターを務めた鈴木は、試合について「とにかく攻めても攻めても、どこかで誰かがミスをした。そして得点してもしても、ディフェンスが次の攻撃を止められなかった」と、振り返った。レギュラーシーズン中はなかった拙攻、拙守の連続による自滅を「これもやはりプレーオフの恐ろしさかもしれない。(相手の)サージの執念と経験(2012年の全米女王)に勝てなかった」と語った。 鈴木は、チームオーナーに就任し2年目。オフ中はトレーニングと並行し、リクルーティングにも力を注ぎ、今季は42人の選手を登録させ「今シーズンは、若手が育つなど、チームとしては大成長を遂げたと思う。観客動員数も去年の2倍に伸びた」と、選手を兼任した充実のシーズンを送った。「蒔いた種は育ってきている実感があるだけに、今日の結果は本当に残念だけど、負けを受け入れ来季につなげたい」と、前を向いた。
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