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Writer's pictureRafu Shimpo

鈴木弘子「最後の戦い」へ:闘志尽きるまで

宿敵サンディエゴ・サージ戦でプレーする鈴木


センターで先発出場し攻める鈴木

 米女子プロアメリカンフットボール「WNFC(Women’s National Football Conference)」の第8週が25日、全米各所で行われた。鈴木弘子が所属するサンディエゴ・レバリオンは、サンディエゴ・サージをホームのバルボア・スタジアムに迎え戦い、27―47で敗れた。今季3敗目(2勝)を喫したチームは、自力プレーオフ進出のチャンスを失った。

 この日、先制したのは先週の試合で接戦を制したレバリオン。順調に攻めていたが、流れが変わった。第1Qにディフェンスバックが足首脱臼で、救急搬送されたため、試合が25分間中断したためだ。  要の選手が抜け、ディフェンスのパスカバーが甘くなった。その隙を敵に突かれ、パスで得点を許していった。レバリオンも負けじと得意のランで反撃するも、勝利には遠くおよばなかった。鈴木は、この日もセンターでスターターとして出場し、チームトータル387ヤードラッシングの記録に一役買った。  鈴木は試合について「オフェンスは、今季の試合で一番良かったと思う」と胸を張ったが、ディフェンスは「踏ん張れずに厳しい試合になった」と振り返った。

第4Q、劣勢の中で戦う鈴木

一縷(いちる)の望みを残しているプレーオフについて「次(6月1日)はいよいよ今季最終戦。他のチームの敗戦任せとなってしまったが、全力を尽くしたい」と気持ちを切り替えた。  プロ20年目の鈴木は「やることはすべてやった」と、引退を示唆して今シーズンに臨んだだけに「次が最後の試合になるかもしれないので、みなさんに見に来てもらって、応援を力に変えたい」と、闘志尽きるまでの「最後の戦い」に臨む。

鈴木(左)のレバリオンはプレーオフ進出へ、背水の陣で6月1日の試合で戦う


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